掲載日 : [2009-09-02] 照会数 : 9803
民団と公館の2人3脚 「1日店長」実施で成果
[ あすか信組での1日本店長 ]
1人1通帳運動
全国的に展開中の民族金融機関預金増強に向けた「1人1通帳運動」の一環として、韓信協会員の各信用組合は「1日支店長」などを実施している。特に今回、初めてともいえる公館の協力で各地の総領事らが民団役員とともに店頭に立ち、預金獲得に成果をあげている。
あすなろ信用組合(尹昌旭理事長、本店・松本)は7月28日〜8月6日、長野・新潟・群馬・栃木の各店で相次いで「1日理事長・1日支店長預金増強運動」を展開した。店頭に立ったのは、駐日大使館の金賢中総領事や金忠慶新潟総領事、呉公運団長(民団長野)をはじめとする民団役員ら。期間中、合わせて460人が来店し、15億3800万円を預金した。
尹理事長は「総領事の協力を得て1日理事長・支店長を行ったのは今回が初めて。各支部の民団や婦人会、韓商、青商など、多方面からの支援もあり、感謝している。継続して預金増強を展開したい」と語った。
あすか信用組合(李永植理事長)は8月21日に仙台、28日に本店で「1日本・支店長」を実施した。
東京・新宿の本店では、1日名誉本店長の黄淳澤経済公使が自ら預金を行い、1日本店長の李時香(民団東京)、鄭平普(民団埼玉)、金竹村(民団西東京)の3団長とともに、100人を超す来店客に対応した。また、権哲賢駐日大使や民団中央本部の鄭進団長も激励に駆けつけた。
権大使は「『1人1通帳運動』の一環としてこのように多くの同胞に参加していただき、感謝にたえない。1日本店長を務めた3団長の健闘に負うところが大である。皆で一致団結すれば、信用組合が発展する余地はまだまだある。今後も協力をお願いしたい」と激励した。
鄭進団長は「この運動は、本国の金融危機を契機に、在日同胞の民族金融機関および本国銀行支店などを支援するために始まったもの」と趣旨を説明しながら、「民族金融機関の基盤が堅固になってこそ、同胞の企業が栄え、民団も在日のために役割を発揮できる。今後とも信組発展のために協力をお願いしたい」と訴えた。
8月末現在、あすか信組による預金増強は684件、預金額は30億4000万円にのぼった。同組合の担当者は「新規取引先も増え、顧客層の拡大につながった。民団各地方本部、各支部の協力の賜物と感謝している」と謝意を示した。
今月25日には札幌支店でも行われる。なお、「1人1通帳運動」は年末まで継続される。
(2009.9.2 民団新聞)