掲載日 : [2009-09-16] 照会数 : 6175
単一化の動きに警鐘 横浜市教委教科書採択区
県教委へ請願書…民団神奈川
【神奈川】民団神奈川本部(李富鉄団長)と青年会神奈川本部(徐史晃会長)は3日、横浜市教育委員会がめざしている教科書採択区の単一化に反対する請願書を、県教委教育委員長にあてて提出した。
横浜市教委は政府行政改革委員会からの提言を受けて、01年度から教科書採択地区を10から18に小規模化した。これは教科書研究により多くの現場の教員の意向を反映しようというもの。
しかし、教科書採択地区を1地区に変更すれば、政治的な思惑をもって特定の教科書を選ぶ可能性が高まる。
県教委を訪れた民団神奈川本部の李相哲文教部長は、横浜市教委が来年度以降の中学校歴史教科書としてつくる会の主導した自由社版教科書を採択していることを挙げ、「採択区の単一化は理解できない。市の意図が見え隠れする」と指摘した。県教委側は、「採択地区の単一化については慎重に検討し、10月の教育委員会定例会で結論を出す」と回答した。
(2009.9.16 民団新聞)