来月25日まで開催
韓国初の経済自由区域 東アジアのハブに
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安相洙・仁川市長 |
8月7日から韓国初の経済自由区域、仁川・松島国際都市で「2009仁川世界都市祝典」が開かれている。「明日を照らす(Lightening Tomorrow)」をテーマに、松島国際都市内24万7000平方㍍のメーン会場で10月25日まで開催される。仁川に未来感動が詰まった「夢の都市」が登場。ロボットサイエンス未来館、ハイテクプラザ、緑色成長館、テディーベアー館、世界文化の通り、世界都市館、企業独立館などがあり、未来の子どもたちが生きる都市の風景を一足先に見て体験できる。
90カ国137都市が参加
国家ブランド向上へ
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松島国際都市のシンボル「仁川タワー」は地上151階、高さ570m |
世界137都市が参加している世界都市館をはじめ、展示、イベント、カンファレンス(国際会議)、公演など68のプログラムに約90カ国から1500社余りの企業が参加し、未来都市のビジョンと世界のさまざまな文化、先端技術を披露する。
8月7日の開幕式には国内外の招待客2000人が出席した。陳大済・組織委員長の開会宣言に続き、安相洙仁川広域市長の歓迎のあいさつ、子どもたちによる開幕パフォーマンスなどでムードを盛り上げた。
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都市空間創造事業の象徴となる佳停5差路(2012年完工予定) |
安市長は「都市祝典は単なる地域のおまつりではなく、未来都市のあり方を全世界の人々に伝え、ひいては国家ブランド向上に寄与するイベントになる」とし、観覧客に感動と歓喜の時間を過ごしてもらうとともに韓国の最もパワフルな都市の現場をお見せしたいとアピールした。
また、期間中には世界環境フォーラムなど20余りの国際会議が開かれ、世界を代表する学者や専門家、指導者らが集まり、都市と人類の未来をともに考えビジョンを提示する。
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業務と住居、文化とレジャーが複合したビジネス都市をめざして建設されている青蘿経済自由区域のワールドトレードセンター |
在日同胞参観団も
また、民団をはじめとする、各国韓人会など、世界の海外同胞団体指導者約800人が集う「世界韓人の日」(9月30日)行事でも、10月1日に同祝典会場を参観する。
仁川市では、開催期間中、外国人50万人を含む700万人が仁川を訪問し、このうち500万人がメーン会場を訪れると予測している。
20余の国際会議
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各種の国際会議・シンポジウムが開催されている松島コンベンシア |
世界都市祝典期間中、未来都市の環境、開発など都市関連問題を重点的に議論する各種のカンファレンスが開催されている。代表的なのが9月15日から開かれた、アジア太平洋都市サミット(APCS)だ。これには欧州でベストセラーとなった『21世紀の歴史』の著者、ジャック・アタリ氏を招いた特別講演が行われた。
ジャック・アタリ氏は「今後、アジアが台頭し、20数年後には、アジア地域での生産が世界の半分以上になる。中でも、アジア最大の勢力となるのは韓国であり、韓国の1人当たりGDPは2025年までに2倍になる」と予測、「韓国は、新たな経済的・文化的モデルとなり、その卓越したテクノロジーと文化的ダイナミズムによって世界を魅了するだろう」と述べた。
カンフェレンスは今後も「世界知識人フォーラム」「韓国科学フェスティバル」「世界航空連盟総会」「国際電子エネルギー会議」など、休みなく開催され、影響力のあるリーダーたち、都市代表者、世界的な学識者、企業の代表、都市開発者などが招かれ、多様なフォーラムとシンポジウムに参加する。
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人気のパビリオンとイベント
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立体映像館
最新特殊技術を利用し、最大規模の立体映像が映し出される3Dアニメーション「City paradiso」を見ることができる。テーマ映像展では魔術、マイム、ホログラムなどに焦点を当て、複合メディアパフォーマンスショーが開催される。
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ロボットサイエンス未来館
不思議なロボットの動物たちが集まっている「ロボットZoo」と世界各国で製作されたロボットのサッカー選手が戦いを繰り広げるロボットワールドカップが開催される。
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世界文化通り
5大洋、6大州、地球村の縮小版で世界の様々な都市文化を体験できる。トロイの木馬で剣闘士らの決闘が行われ、不思議な水中人形劇も行われる。ストリートでは、毎日楽しいパレードや公演が開催されている。
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マルチメディア・ウォーターショー
デジタルテクノロジーと芸術の出会い!噴水とレーザー光線、そして映像が連なる幻想的な世界が、無限の想像力を刺激する。
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仁川国際デジタルアートフェスティバル
「会話し、心を開いて幸せを分かち合う未来都市の風景」をテーマに世界12カ国のデジタルアート作家50人を招き、ニューメディアアートと新しいテクノロジーの作品も披露する。
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都市計画館
仁川の都市発展と未来のビジョンを石塔を積み上げるようにして展示。先端展示技法を適用し、360度円形空間を見渡せる立体映像で都市の歴史を紹介する。
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トゥモロー・シティ
ネットや通信技術が適用された便利な未来の先端都市が体験できる。
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緑色成長館
3D映像で海洋環境をイメージで体験でき、エネルギーの大切さを肌で感じることができる。バイオエネルギーの燃料源で注目を浴びている「Jatropha」農場が片方に造成されており、ハイブリッド街灯、ソーラーブロックなど代替エネルギーの製品を展示。
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仁川大橋・光のショー
仁川のランドマークである仁川大橋では、花火大会やレーザーショー、不思議なウォータースクリーンなど、幻想的な公演を実施する。
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イベントの概要
◆期間
2009年8月7日〜10月25日
◆場所
▽松島国際都市内のメーン会場
▽中央公園
▽松島コンベンシア
▽トゥモロー・シティーなど
◆入場料
▽一般18,000ウォン
▽中・高生(13〜18歳)13,000ウォン
▽子供(12歳以下)10,000ウォン
◆コールセンター
1666-2009(イベント案内、周辺の観光及び宿泊、アクセス情報などを提供)
◆公式サイト
www.incheonfair.org
(2009.9.16 民団新聞)