掲載日 : [2009-09-30] 照会数 : 9894
<韓日祝祭ハンマダン>新時代へ心ひとつに
[ 日本の鼓と息もぴったり ]
初の東京開催 六本木主会場に14万人
ソウルと東京をつなげ「韓日新時代」を拓こう「韓日祝祭ハンマダン=日韓交流まつり」(主催=同実行委員会・協力=文化庁)が秋の大型連休期間中の19日から3日間、東京・港区の六本木ヒルズアリーナを主会場に開かれ、延べ14万人が楽しんだ。韓国では「韓日友情年」の05年を期して毎年開かれていたもので、今年は初の韓日同時開催となった。20日にはカンガンスルレの輪がソウルと東京の両会場をつなぎ、韓日の参加者が心を一つにした。
ソウルと同時開催で
期間中、六本木ヒルズアリーナ会場では韓日の23団体約400人が連日競演、交流のハーモニーを奏でた。舞台では阿波踊りが躍動し、韓国の伝統歌舞楽劇団「美笑」は、伝統歌舞楽の中で意表を突く「ソーラン節」を演奏、会場から熱狂的な手拍子を浴びた。また、両国の伝統打楽器集団がチャンゴと小鼓、プクを打ち鳴らしながら入り乱れて踊るパフォーマンスも会場を沸かせた。
会期中、約800席は夜8時の終幕まで空席を探すのが困難なほど。アリーナと高層ビルを結ぶ階段や、会場を囲むフェンスにも終日、人だかりができた。
20日の開幕祝賀公演に出演した韓国最高のR&BグループSGワナビーの公演では、フアンクラブの会員を中心に3000人が熱狂した。大阪からの参加者は前日の19日から夜行バスに乗車、この日は朝6時から行列をつくった。
開幕式には日本側から鳩山幸総理夫人や高円宮妃殿下、韓国側からは文化体育観光部の柳仁村長官、韓日議員連盟の李相得会長ら議員団、金守漢韓日親善協会会長らが出席した。鳩山幸総理夫人の国際行事への参加はこれが初めて。夫人は流ちょうな韓国語であいさつし、拍手に包まれた。
歓迎辞に立った権哲賢駐日大使は、来賓の名前を次々に挙げながら特に鄭進中央団長に言及し、民団の協力に謝辞を表した。また、李明博大統領もメッセージ(柳仁村長官代読)の中で「韓日新時代を築いていくうえで民団と在日同胞にはますます頑張っていただきたい」と期待を表明した。
来場者有志は韓日友情の願いを短冊にしたため会場内の「希望の木」に託した。「韓国大好き」「これからも隣の国と仲良くできるよう願う」といったものが多かった。イラストやハングル入りのものも目立った。
閉幕式では最後まで会場に残っていた観客と出演者、ボランティアなどが舞台に上がり、韓国南部の海岸地方に伝わる秋夕の民俗舞踊「カンガンスルレ」で5つの大きな輪をつくり、来年の再会を約束した。
400人のパレードも
開幕式の式前行事として15団体・総勢400人余りが20日、韓日両国の小旗が交差する東京・渋谷区の表参道約650㍍をパレードした。
先頭を飾ったのは伝統衣装をまとった両国の子どもたちで、手をつなぎながら友好をアピールした。
高知のよさこい、よさこいアリラン、鳳山仮面踊り、吹打隊、東京韓国学校生徒による伝統衣装パレード「王家のお出かけ」などが続き、最後は勇壮な二つの阿波踊りグループが締めくくった。
(2009.9.30 民団新聞)