掲載日 : [2009-10-15] 照会数 : 5633
「光明池」建設の同胞犠牲者偲ぶ 民団泉北支部
【大阪】和泉市と堺市の境界に位置する人工灌漑用池「光明池」建設工事中に犠牲となった韓国人労働者を偲ぶ祭祀が4日、本堤西岸の慰霊碑前で行われた。民団関係者や市民活動家など約150人が参加した。
祭祀は民団泉北支部(金徳植支団長)が中心となって97年から始まった。当初は有志10人足らずの細々としたものだったが、年を追う毎に参加者が増えている。今年は民団大阪本部から文元煕副団長が駆けつけた。
築造工事は地域の干ばつ被害の解消を図るために府が31年から取り組んだ。韓国・晋州市周辺からも300人以上を動員し、完成までに5年かけた一大プロジェクトだった。つるはしにたよる危険な山の切り崩しや、ビルの高さほどもある現場からの土砂運搬は多くの悲惨な犠牲者を出した。
光明池は現在も堺市、高石市、泉大津市、和泉市に水道水や農業用水を供給している。
(2009.10.14 民団新聞)