掲載日 : [2009-10-15] 照会数 : 10823
10月マダン 草の根交流一段と
[ 空席を探すのが困難なほどの千葉中央公園会場 ]
韓国を見て、聴いて、食べて…
韓日市民の文化交流を図る民団主催の多文化共生事業「10月のマダン」が各地で始まった。いずれの会場も韓国文化を見て、聴いて、食べて楽しむ多くの市民でにぎわった。この間、市民ばかりか、行政からも高い評価を得ており、民団に対する評価や認知度も高まっている。
韓流スター展も
民団岩手本部(金盛義団長)は10日、同本部会館で韓国の食文化を地域住民に発信し、好評を博した。団員や地域住民350人が参加した。この中には民団行事に初めて参加したという若い世代の団員も見られた。
韓国屋台では婦人会岩手本部(韓桂子会長)が手作りのチヂミやキムパッ、トッポッキ、チャプチェ、参鶏湯などを販売。焼肉と各種ドリンクは無料とした。
韓流スターのパネル展にも人だかりができた。
街おこしに協賛
民団栃木本部(金一雄団長)は日光市の観光PRを兼ねた地域活性化事業「日光けっこうフェステイバル」に協賛。市内運動公園の屋台横町で婦人会栃木本部(崔龍珠会長)が韓国料理・食品店を出店した。
チヂミは4枚で200円、八幡平産の豚肉を使った最高級焼肉も一皿300円で40㌔を売りきった。婦人会役員は「今日は祭りを盛り上げるボランティア。赤字にならなければいい」と笑った。
民団が招請した「サムル藝郷」(金大雄代表、横浜市)は「キルノリ」「サムドソルチャンゴ」など3曲を披露した。
韓日の芸能競演
民団千葉本部(金豊成団長)は例年と違って韓日のコラボレーションを前面に押し出した構成。好天にも恵まれた11日、会場の千葉中央公園は終日にぎわいを見せた。
舞台では韓国舞踊やソゴチュムと津軽三味線、和太鼓などが競演。来場者はテーブルを囲み、チヂミやキムチをつまみながら生マッコリを味わっていた。車で来場した30代の女性連れは「電車で来ればよかった」と飲酒できず残念そうな表情。
来賓の野田佳彦財務副大臣は、「政権交代を契機に韓日関係の深化に取り組む」と誓っていた。
県知事、町長も
民団鳥取本部(薛幸夫団長)は12日、琴浦町の日韓友好交流公園でチャンゴ演奏とバーベキューパーティーを開催した。
鳥取は米子と韓国を結ぶ航空路線に加え、新たに今年から海路でもDBSクルーズが就航したばかり。今回のマダンは韓日交流を一層盛り上げようと企画された。
平井伸治県知事や地元琴浦町の町長も出席。韓日の市民200人以上が交流した。
創団60周年記念
民団島根本部(李燮潤団長)は創団60周年を記念して今年度から展開してきた一連の多文化共生事業の締めくくりとして3日、くにびきメッセ多目的ホールで開いた。市民600人が訪れた。
民団主宰の「サムルノリ講座」の受講生による公演、同じくポジャギ講座で学んだ生徒の作品展示、地方参政権関連資料の展示も来場者の関心を呼んだ。
(2009.10.14 民団新聞)