掲載日 : [2009-10-15] 照会数 : 10669
民族金融機関預金運動 民団と信組一体で成果
[ あすか信組札幌支店で1日名誉支店長の朱龍総領事(左端)と1日支店長の金泰勲民団北海道団長(右端) ] [ 近畿産業信組本店で1日理事長の金漢翊民団大阪団長 ]
9月末で204億円に
経済活性化へ期待こめ
「民族金融機関支援 1人1口(10万円)定期預金運動」の一環として、各信用組合は民団の協力のもとに「1日支店長」などを展開、9月末現在で204億円余の預金を集めた。景気回復が不透明な中で、民団をはじめ韓商、婦人会などの後押しが各民族金融機関の活性化に大きな役割を果たしている。「1人1通帳運動」は年末まで継続される。
あすか信用組合(李永植理事長、本店・東京)は9月25日、仙台支店、本店に続いて札幌支店で1日支店長を実施し、1日名誉支店長を駐札幌韓国総領事館の朱龍総領事、1日支店長を民団北海道本部の金泰勲団長がそれぞれ務めた。
今回は、広大な北海道の地で成果をあげるには時間が必要との判断から、7月13日の1日支店長委嘱から2カ月を超す準備期間をおいた。金団長を先頭に、協力依頼書を全民団登録世帯に送付したほか、各支部ごとに趣旨説明や協力要請を行った。
こうした地域に根ざした運動を推進した結果、新たな預金額は22億6600万円と予想以上の成果を上げた。李理事長は「今回の預金運動を通じて北海道の同胞社会と当組合との絆はより強いものとなった。今後とも同胞経済発展のために最大限の努力をしていく」と強調した。
あすか信組が9月末までに実施した1日支店長による獲得預金額は、本店の4億3797万円、仙台支店の2億2341万円と合わせて29億2738万円にのぼった。
近畿産業信用組合(徐元吉理事長、本店・大阪)は9月29日、2府5県の10本・支店で一斉に「1日理事長・支店長」を実施した。大阪市内4カ所の本・支店と、京都、神戸、大津、和歌山、奈良、長崎。
天王寺区の本店では、民団大阪本部の金漢翊団長が1日理事長を務め、来店客に対応した。各支店で韓商や婦人会、青年会、青商などが協力した結果、10店舗における総預金額は155億3096万円にのぼった。
徐理事長は「多数の同胞の協力のおかげで目標を大幅に上回る金額を達成できた点、感謝にたえない。預金の成果だけでなく、双方がより身近な関係になったことも意義があった。同胞の中小零細企業救済のために力になれればと思う」と謝辞を述べた。
このほかの1人1通帳運動は、9月末現在、あすなろ信用組合(尹昌旭理事長、本店・松本)が17億768万円、信用組合愛知商銀(権東鉉理事長、本店・名古屋)が2億4957万円の預金をそれぞれ集めている。
(2009.10.14 民団新聞)