掲載日 : [2009-10-28] 照会数 : 5923
技術とアイデア競う 婦人会東京国際文化展
[ 作品展に見入る婦人会東京役員 ]
500点のドラマにため息
婦人会東京本部(金貞子会長)の「国際文化作品展示会」が22・23の両日、韓国中央会館大ホールで開かれた。28回目を迎えた今年は、小学校3年生から90歳の高齢者まで、246人が合わせて502点を出品した。「去年よりすごい。見ていてもため息だけ」という観覧者もいた。
日韓協の本山益子さんが「ヨン様」の肖像画をモチーフに製作したというクロス刺繍は、根気強く針の一指し一指しで立体感と微妙な陰影を生み出した。完成までに4カ月以上かかったという。金賢中総領事は「まるで写真を見ているみたい」とびっくりしていた。
台所や洗面所で使うお手ふきは子ども用のドレスを身にまとい、愛らしい人形のよう。観覧者からは「可愛いすぎて手を拭けない」という声も。作者の金平北さん(88、婦人会港支部顧問)は細かい手作業が得意で、意表を突く作品を毎年出品している。
会場中央「特等席」では、大人の背丈ほどもある生け花の大作がどっしり存在感を主張していた。作者の黄久美子さんは草月流の理事でもある。
この展示会は崔金粉常任顧問が同本部会長を務めていた当時、役員だけで書道作品を展示したのが始まり。金会長は、「どの作品にも秘められたドラマを感じる。30回展は『国際』にふさわしいものにしたい」と意欲を燃やしていた。
(2009.10.28 民団新聞)