来場者1万人
「韓国と日本における伝統芸術・食文化の祭典」が、民団茨城本部(金政雄団長)初の「10月のマダン」として25日、水戸芸術館広場で開かれた。韓国直行便が就航する茨城空港開港を前に韓日交流の雰囲気をさらに盛り上げようと、民団と婦人会、県日韓協(人見實徳会長)、県日韓女性親善協(冨山洋子会長)など関係21団体で実行委員会を構成した。
マダンのテーマは「新しい韓国、新しい茨城の発見」で日本の文化庁もバックアップした。9月に東京で開催された「韓日祝祭ハンマダン」の規模を小さくした茨城県版ともいうべき雰囲気だった。
ステージでは韓国初の4年制の国立芸術大学・韓国芸術総合学校の学生23人が伝統舞やサムルノリを披露。婦人会も負けじとチャンゴを手に1年間のサムルノリ特訓の成果を披露した。日本側は国際文化交流舞踊団「曼珠沙華」が出演した。
会場を取り囲むブース30カ所のうち、18が韓国関係で占めた。婦人会が担当したチヂミとチャプチェのブースには順番待ちの長い行列ができ、3枚、5枚単位の予約注文が相次いだ。体験教室では大人がキムチ漬け、子どもたちは韓紙を使ってトレーや鏡づくりに夢中になっていた。茨城空港ブース前ではトゥホ(投壺)が人気を呼んだ。来年3月の定期便就航を前に、心は早くも韓国に飛んでいた。
この日、最終的な来場者数は、実行委員会の予想を大きく上回る1万人と発表された。
開会式には民団中央本部から金昭夫副団長が出席し、鄭進団長の祝辞を代読した。
秋田駅西口にミニ韓国屋台
秋田駅西口の東西連絡自由通路「ぽぽろーど」に17日、気軽にキムチや伝統酒などを楽しめる「ミニ韓国屋台」が出現し、多くの市民でにぎわった。民団秋田本部(崔燕佑団長)が「10月のマダン」として企画した。
価格はオイキムチ200円、カクテギ300円と「もうけは最初から度外視」した。ビールや牛すじ、ホルモンなどは無償で提供した。韓国の味を知ってもらい、秋田と韓国を結ぶKAL定期便の利用客の掘り起こしに結びつけるのが目的だからだ。韓流コーナーにも人だかりができた。
買い物客には民団が提供したソウル往復航空券が抽選でプレゼントされた。
日韓協と共催
民団宮城本部(李根団長)は17日、名取スポーツパークで野遊会を開催した。宮城日韓親善協会との共催。金正秀総領事夫妻や菊池浩県日韓議員連盟会長をはじめ150人がバーベキューや芋煮を楽しんだ。
婦人会はキムチ、チヂミ、トッポッキ、ユッケジャン、ホットック屋台を出した。参加者は「これなら家でもつくれそう」と言いながら美味しそうにほおばっていた。
カラオケ大会では賞品の婦人会手作りのキムチをめざして自慢ののどを競った。抽選会では100人以上が新米、焼肉店招待券などを手にした。
花文字を実演
民団神奈川本部(李富鉄団長)は24、25の両日県立三ツ池公園で「コリアマダン」を開催した。24日が前夜祭、25日には民謡、サムルノリ、舞踊、テコンドの本格的なコリアステージと農楽公演を行った。
両日とも花文字の実演販売に人だかりができた。毎年楽しみにしているという市民も多い。韓国食品販売ブースでは焼肉、キムチ、チヂミ、トッポッキなどを売った。来場者は2日間で2000人。
親子で運動会
民団三重本部(申載永団長)は25日、四日市ドームで「親子運動会」を開いた。子どもからお年寄りまで家族連れの団員約500人が各種競技を楽しんだ。田中俊行四日市市長も出席した。
子どもたちは50㍍走を元気いっぱい走り抜けた。風船二人三脚では、会場から「がんばれー」と応援が飛び交った。
婦人会桑名支部と同四日市支部は会場入り口でキムチやチヂミ、すじ煮込み、韓国もちなどを販売し、人気を呼んだ。
民団滋賀本部(具滋源団長)は18日、大津市の坂本市民運動広場で「運動会」を開催した。今年で27回目。
県内10支部から家族連れの団員ら約500人が参加。縄跳びや綱引き、飴食い競争などで汗を流した。各支部対抗の玉入れでは観客席から「がんばれ!」と温かい応援が飛んだ。競技の結果、湖北支部が優勝した。
本部席横のバザーコーナーでは、婦人会滋賀本部(閔斐朗会長)と各婦人会支部が、身の回りの生活用品を持ち寄り、団員に安価で提供した。
韓国文化を発表
民団兵庫本部(車得龍団長)は24日、神戸市内の「コミスタこうべ」で開いた兵庫県韓国学園連合文化祭を「10月のマダン」とした。地域住民とともに約500人が、学園生たちによる国語スピーチ大会や寸劇、合唱、サムルノリなどを楽しんだ。兵庫県韓国学園連合会と神戸韓国綜合教育院による共催。
韓国語スピーチ大会には昨年の7組を上回る19組が発表に立った。発音や発表内容は年々レベルが上がっており、審査員をうならせていた。
抽選で景品も
民団長崎本部(尹明得団長)は18日、諫早市内の津久葉公園グラウンドで長崎、諫早、混成(大村、佐世保、留学生)の3チームによる総当たりソフトボール大会を開いた。優勝の長崎チームには賞金が贈られた。最後は参加者100人が、季節の果物やお米めざして抽選会に加わった。
日本人が半数
民団熊本本部(金馨哲団長)は18日、県民総合運動公園で「体育祭」を楽しんだ。今年で26回目を迎える民団行事で、日本人市民の人気も高い。今年は参加者約400人のうち、日本人は約半数を占めていた。
幼児から高齢者まで幅広い年代層が参加できるよう計18のプログラムを用意した。入賞者には辛ラーメンや韓国のりなどを賞品として配り、喜ばれた。地元選挙区から当選した衆議院議員も二人駆けつけた。
商店街活性化へ
民団佐賀本部(鄭清俊団長)は18日、佐賀市中心にある呉服町商店街で地域住民に韓国伝統文化を発信した。
屋台では婦人会佐賀がホルモンを焼き、チヂミ、チャプチェ、トッポッキ、韓国おでんなどを300円均一で販売した。もうもうと立ちこめる煙にも商店街からは苦情はなく、「久々ににぎやかで楽しく、今後も継続してほしい」との声すら聞かれた。
このほか、韓服試着体験、サムルノリや民謡教室、ハングル講座と盛りだくさん。ペンノレに浮かれた高齢の団員が踊り出したほどの盛り上がりようだった。
(2009.10.28 民団新聞)