掲載日 : [2009-11-18] 照会数 : 7615
「小江戸」彩る異国情緒 唐人揃いパレード今年も
[ 江戸時代の「朝鮮通信使」を再現したパレード ]
【埼玉】「小江戸」と呼ばれる川越市の蔵造り通りで15日、「第5回唐人揃い‐朝鮮通信使‐」(実行委主催、川越市、民団埼玉県本部など後援)が実施された。正使は映画監督の呉徳洙さんが務め、「21世紀の朝鮮通信使友情ウオークの会」など、20余チームを率いて蓮馨寺までパレードした。
サムルノリや高知のよさこいアリラン、沖縄のエイサーのほか、三重県の無形文化財に指定されている分部町唐人踊りも友情出演するなど、市民や観光客らが時代絵巻や様々な民俗文化を満喫した。茅ヶ崎市の中嶋皓夫市議会議長は、「江戸情緒の中に異国情緒が混在する素晴らしいパフォーマンスを体感した」と喜んでいた。
川越と朝鮮通信使の関わりは、1600年代に塩の仲買で発展した当地の豪商、榎本弥左衛門が江戸で見物した第6回通信使の感動を記録に残したことから、その仮装行列が「唐人揃い」として川越氷川祭礼例祭の出し物の一つとして人気を博したという。唐人とは当時、外国人を意味する言葉として使われていた。 (2009.11.18 民団新聞)