掲載日 : [2009-11-26] 照会数 : 11561
<青年会特集>「参政権」へ着々前進
[ 婦人会、学生会、市民団体と共催した「5・31集会」 ]
アピール 会長 金宗洙
より高めよう当事者意識
青年会、民団が最重点課題として地方参政権獲得運動を開始してから2009年は16年目に当たります。この間、青年会は参政権運動の前衛として世論喚起や大規模大衆集会など継続して実施してきました。
本年は「地方参政権」獲得の勝負といえる大事な1年であります。これまでの運動の成果を土台に、改めて運動論を再構築し、本会の総力を結集して実現を目指してきました。「5・31集会」を出発点に
2006年5月31日は、韓国で永住外国人が始めて一票を投じた記念すべき日です。
青年会では、日本に住む外国籍住民に対して速やかに地方参政権の付与を求める「韓国で実現してから3年、永住外国人の地方参政権を求める5・31集会」を婦人会中央本部、学生会中央本部、市民団体との共催で、都内で開催しました。
集会には関東を中心に1000人が結集、青年会も全国から200人が集い、会場は大変な熱気に包まれました。集会では在日韓国人だけでなく、中国、米国、ブラジル、フィリピンといった多様な国籍を持つ外国籍住民も生活者の立場からその必要性を訴えました。
また、各政党を代表して複数の国会議員も参加し、実現に向けて取り組んでいくことを力強くアピールしました。
集会の目的は「運動主体側の当事者性を改めて啓発し、地方参政権を早期に獲得する一大契機としていく」ことでした。その意味において大きな意義がありました。
賛成候補に積極的支援
今年は第45回衆議院総選挙の年でした。選挙に際し、民団は創団以来初めて日本の選挙に積極関与していくことを表明し、賛同候補者への応援、支援を挙団的に行いました。
青年会でも選挙に出馬する候補者に対し、全国一斉に集中要望活動を展開し、全国の多くの候補者に地方参政権の意義と私たち在日韓国人青年の思いを熱く訴えてきました。候補者の反応は概ね良好で、私たちも大変勇気付けられました。
東京地区で集中活動も
青年会は民団の地方参政権獲得運動本部の指針に従い、「具体的な支援活動」を8月中旬から投開票日の前日まで展開しました。中央本部は東京本部とともに東京ブロックの重要選挙区候補者に対する支援運動を連日行いました。また神奈川県本部でも精力的に候補者への支援活動を展開、大阪や京都でも活発な動きがありました。
本会幹部、活動者の当事者意識の涵養、また候補者に対し、直接顔の見える行動を取れた点において評価したいと思います。
政権交代も楽観はせず
衆議院選挙は8月30日の投・開票の結果、民主党が過半数を大きく上回る308議席を獲得、自民119、公明21、共産9、社民7などとなり、新勢力図が決まった。その結果、永住外国人の地方参政権実現を結党公約に掲げる民主党を中心とした連立与党が政権を担うことになりました。
現状では民主党が来年1月からの通常国会で法案を提出していくことが予想されています。しかしながら頑強な反対も未だ根強く、予断を許さない状況です。
地方参政権を求める私達の声を、国会議員にしっかりと届けていきます。
(2009.11.25 民団新聞)