掲載日 : [2010-01-15] 照会数 : 6851
「ウリマルハプシダ」設立20周年 延べ3千人が集う
[ 中央が李美代子代表 ]
喫茶店の片隅でコツコツ韓国語学習
月1回、例会
【大阪】在日韓国人と日本人が共に学ぶ草の根韓国語学習サークル「ウリマルハプシダ(母国語で話そう)・ハングルナヌムフェ(韓国語の分かち合い会)」(李美代子代表、69)がこのほど設立20周年を迎えた。「韓国語で話す」をモットーに月1回、例会を重ねてきた。いつでも参加・脱会できるという気軽さが受け、これまでに延べ3000人が出入りした。
同会で20年間学ぶ島枝さん(70)は、「母国語を勉強してから、自分自身が親に近い存在となりました。歴史も勉強できてよかった」と述べた。同じく池田常雄さん(奈良外国人観光ガイドの会会長)は「ここで多くの在日韓国人と知り合い、一緒に韓国語を楽しんできました」という。
武田裕司さんは「『今日は雨が降っています』と韓国語で言われると、次の人も韓国語で会話をつなげていくのです。テキストもなく一発勝負のユニークな授業でした」と振り返った。
李代表とさんの2人は20年前、「ウリマル雄弁大会」(大阪韓国青年会議所主催)に出場し、入賞したほどの実力の持ち主。ところが、韓国招待旅行に参加してみると「日常会話」が不十分なことを悟る。実践的な会話練習の必要性を感じた2人が、JR鶴橋駅2階の喫茶店を会場に会を立ち上げたのが始まり。02年からはネイティブの韓国人留学生が発音の指導にあたっている。
問い合わせは李美代子代表宅(℡06・7650・2735)。
(2010.1.13 民団新聞)