掲載日 : [2010-01-15] 照会数 : 14663
<民団新年会>韓日関係さらなる成熟を
[ 12日に開かれた民団中央本部と東京本部合同主催の新年会 ]
「新たな100年」創造へ 両国議員含め900人誓う
象徴としての「参政権」実現
2010年の民団の幕開けを飾る中央本部と東京本部合同主催の新年会が12日、都内のホテルで開かれ、首都圏をはじめ全国主要本部の幹部や韓日両国の国会議員を含め約900人が参加した。参加者は、かつてなく良好な韓日関係のさらなる発展の一翼を担うことを誓うとともに、日本での地域共生社会実現の象徴として在日同胞の宿願である永住外国人地方参政権の一日も早い実現に全力を尽くすことを確認した。
中央本部の鄭進団長は開会のあいさつで、「韓日両国は古代から密接な関係にある隣国にとどまらず、国際社会の諸懸案と未来の問題に対する価値観を同じくする者として、それにふさわしい善隣友好の関係をより確かなものにするよう願ってやまない」と表明した。
今年が韓日併合100年の節目の年であることを踏まえ、「過去の事実そのものは変えられないが、未来は話し合いながら創ることができる。過去については冷静かつ慎重に論じあい、未来について熱く、大胆に語り合う時点に立っている」と訴えた。
新たな「100年を創る」初年である今年が「明るい未来への象徴として、永住外国人への地方参政権付与の年となれば、これに勝る喜びはない」と述べ、「通常国会で、日本世論の祝福のもとに実現されることを切に願う」と強調した。
同時に鄭団長は「在日同胞は、今後とも労苦を惜しまず、両国の未来に向けた共同努力の重要な一角をになう決意だ」と述べ、「民団は、そうした在日同胞の唯一の求心体として、自らの体質を強化しながら、与えられた使命の遂行にいっそう精進する」と明らかにした。
権哲賢駐日大使は、李明博大統領の新年辞(別掲記事参照)代読に際し、「今年も韓日関係をさらに一段階格上げするために最善を尽くす。韓日両国が良く協力するならば、両国関係の新たな100年を約束する転機の年になりうる」と強調。来賓の日本の与野党国会議員や関係者に「在日同胞社会の宿願である地方参政権獲得が必ず実現するよう」協力を要請した。
続いて民主党国会議員を代表した山岡賢次・国会対策委員長(衆院議員)をはじめに、福島瑞穂・社会民主党代表(内閣府特命担当大臣)、中井洽・日韓議員連盟副会長(国家公安委員長・拉致問題担当大臣)、西野あきら・自民党副幹事長(衆院議員)、浜四津敏子・公明党代表代行(参院議員)、江田五月・参院議長、穀田恵二・日本共産党国会対策委員長(衆院議員)、赤松広隆・農林水産大臣(民主党衆院議員)の順であいさつした。
各党代表らは、韓日関係のさらなる発展をめざすことを強調し、民団への期待も表明した。同時に、自民党代表以外は、永住外国人地方参政権付与法案の早期提出と成立に全力をあげて取り組むことを約束した。
この後、李相得・韓日議員連盟会長(前国会副議長)、金守漢・韓日親善協会中央会会長、李基澤・民主平和統一諮問会議首席副議長、権寧建・在外同胞財団理事長が、それぞれ祝辞を述べ、韓日関係のいっそうの強化を誓うとともに、在日同胞の母国への熱い思いと貢献にあらためて感謝を表明。民団をはじめ在日同胞を激励した。
東京本部の李時香団長の乾杯の音頭で懇親に入り、今年が「新たな韓日関係100年スタートの年」および「永住外国人地方参政権付与元年」となるよう、尽力することを誓い合った。新年会には米洲韓人会代表団、在中国韓人会代表団も参加した。
(2010.1.13 民団新聞)