掲載日 : [2010-01-27] 照会数 : 5508
<民団堺支部>「歴史講座」3年に幕 韓日史市民671人が学ぶ
【大阪】堺の歴史を韓半島とのつながりからひも解く民団堺支部の09年度「歴史講座」が23日、ひとまず終了した。同講座は「堺市『堺の魅力づくり』市民自主事業」の指定を受け、07年度からスタート。各回とも先着60人で申し込みを受けつけたところ、3年間計10回の受講者は延べ671人に達した。
堺港は朝鮮通信使の上陸地。堺市とは深い関わりがある。07年度、08年度の「歴史講座」では「朝鮮通信使とのかかわり‐王仁博士・行基」や「仁徳天皇と海外交流と堺港の陵墓」などを学習してきた。
09年度講座では①堺が古代の飛鳥から海外文化(主に百済文化)を導入するルートとした「竹内街道」②堺における行基など渡来系氏族の活躍③茶の湯における堺と韓半島の3点を取り上げた。受講者からは、「堺市が渡来人と関係しているとは知らなかった」「学校で教わらなかったことを学べた」「韓日の関係では知らなければならないことがまだまだ多い」といった声が届いている。
民団堺支部の呉時宗支団長は、「堺と韓半島のつながりは、一衣帯水の関係であったということを多くの日本人に知ってもらうという当初の目的は達成できた」と述べた。講座の継続を望む声が多いことから、5月には新しい企画を発表することにしている。
呉支団長によれば、この3年間、民団のお手伝いをしたいという日本人も現われ、韓国語講座の受講生も増えている。07年は4教室59人にすぎなかったのが、現在は13教室116人だという。
(2010.1.27 民団新聞)