掲載日 : [2010-02-10] 照会数 : 6502
被強制労働犠牲者の遺骨94体 「望郷の丘」に安葬へ
清水地区の民団と総連
【静岡】第2次大戦中、清水地域をはじめ県内各地の港湾や軍需工場などで強制労働を強いられた同胞の遺骨、94体が3月10日、清水市北矢部の「朝鮮人遺骨安置堂」から忠清南道天安市にある国立「望郷の丘」に安葬されることになった。
これらの遺骨は解放後、地元34カ寺から市内の東海寺に集められ、委託安置されていた。1956年、当時の総連清水支部が寺から一括して預かり、現在の納骨堂からほど近い場所で保管してきた。91年には地元の民団と総連両支部の陳情が実り、市が1300万円を負担して現在の納骨堂を建てた。以後、民団と総連支部が秋夕に合わせて共同で祭祀を行ってきた。
奉還にあたるのは、地元の民団と総連の有志で構成する「清水朝鮮人遺骨奉還推進委員会」。移送にあたっては、地元自治体も粉骨などにかかる費用の一部を負担した。94体のうち18体については名前が明らかになっている。 (2010.2.10 民団新聞)