掲載日 : [2010-02-10] 照会数 : 10276
<山梨民団韓国語講座>学習の成果楽しく披露
[ 「渚のシンドバッド」を歌い踊る「上級1」 ]
韓国語で演劇、歌、詩吟… 受講生が初の発表会
【山梨】山梨民団韓国語講座で学ぶ受講生が1月30日、日ごろの学習の成果を作文、演劇、歌、詩吟など様々な形で発表した。同韓国語講座は「初級1」から「上級1」まで7クラスで構成し、受講生は合わせて約70人余り。民団山梨本部(鄭郁団長)が受講生に働きかけて初めて実現した。会場の甲府新村教会は応援も含めて約100人でにぎわった。
「初級2」の受講生たちは果物や美術館、マラソン大会など、いずれも地元にちなんだテーマで「作文」を発表した。稲葉美鈴さんは、戦国武将武田信玄の「風林火山」をテーマにした詩吟「武田節」を韓国語で発表した。このほか、韓国語手話を取り入れた合唱を披露するなど創意工夫あふれる演目が続き、最前列で聞き入っていた民団山梨の鄭団長は感心した表情だった。
「中級」3クラスはそれぞれ演劇に挑戦して観客を笑いで包んだ。「中級2」は「サザエさん」でおなじみのテーマソングにのってほのぼのとした各キャラクターを演じた。会場から「ほんものそっくり」と感嘆の声が聞かれた。「中級1」は「韓国食堂」で実物のビビンパを使用して驚かせた。
「上級1」クラスはピンク・レディーの往年のヒット曲「渚のシンドバッド」の歌とコミカルな振りつけを劇中に取り入れて会場を盛り上げ、発表会を締めくくった。
企画したのは96年から民団韓国語講座の牽引役を担い、いまも7つのうち4つのクラスを担当している金戊京さん(同本部監察委員長)。「韓国語を学ぶ動機付けになれば」と、尻込みする受講生を励ましてこの日を迎えた。
韓国語講座は96年9月からスタート。当初は土曜日の昼時間とあって、受講生もわずか数人だった。その後、韓流ドラマの放映が始まってから子育てが一段落した40〜50代の主婦層を中心に受講希望が相次ぎ、04年からほぼ毎年のように講座を新設してきた。講師は3人。全員、ソウル市出身の民団関係者。
4月からは入門クラスを新設し、全部で8クラスになる予定。このほかにもポジャギ教室と日本語教室を運営しており、韓国会館はここ数年、毎日フル稼働状態が続いている。
(2010.2.10 民団新聞)