掲載日 : [2010-03-10] 照会数 : 6226
郷土の「朝鮮」ビデオ化 西脇工業高校放送部員
[ 大宮八幡宮の鬼追い式。韓半島ゆかりの面だ(ビデオから) ]
【兵庫】兵庫県立西脇工業高等学校の放送部員は、郷土に残る韓半島ゆかりの史跡にスポットをあてたビデオ作品「北播磨のなかの朝鮮」(上映時間12分)を制作した。
北播磨は兵庫県のほぼ中央部。昔から韓半島とのつながりが深かったことで知られている。放送部員は昨年11月から北播磨管内5市1町をつぶさに回り、関連の史跡や遺物を取材した。
ビデオにはこのうち11カ所を収録した。多可郡多可町八千代区の安海寺は、高句麗から渡来した恵便(えべん)と関わりが深い。加東市三草山ふもとの昭和池は、徴用された韓国人労働者が汗水流して工事に携わった場所だ。ナレーションを担当した黒崎里江さん(2年)は、「(私たちの育った町が)こんなにも朝鮮半島と関わりが深いことにあらためて驚いた」と話した。
同放送部顧問の森脇敏晴教諭は、「身近に朝鮮の歴史に関係あるところが多くあることを、多くの人に知ってもらいたかった。小・中学校のフィールドワークなどにも活用してもらえたら」と話していた。
作品は2月14日、小野市立小野小学校で開かれた第15回兵庫県在日外国人教育研究集会でも上映された。
(2010.3.10 民団新聞)