掲載日 : [2010-03-17] 照会数 : 6690
韓・日結ぶ活動を助成 韓哲文化財団
[ 助成金を手に抱負を述べる朴琴音さん(左) ]
09年度は10件に
韓・日をつなぐ学術、芸術、文化、スポーツの分野で活躍する人材を育成・支援している韓哲文化財団(韓昌祐理事長)は12日、都内のホテルで在日同胞と日本人の個人・団体合わせて10件の活動に対して09年度の助成金を贈った。内訳は在日同胞3人、日本国籍者7人。金額は1件あたり100〜200万円相当。応募者は年々増えており、今回は全体で144件だった。
助成金を受けた一人、東京芸術大学音楽学部器楽科でピアノを専攻する朴琴音さんは横浜国際音コンクールで優勝。副賞として今年10月から1年間、パリ・エコールノルマル音楽院に留学する。漢陽大学建築学科の冨井正憲教授(62)は、「ソウルで消滅した都市空間を再現したい」と、植民地時代の町並みや商店街の詳細な地図を復元した。現在は1930年代の都市空間と生活文化の研究に取り組んでいる。
席上、韓理事長は、同財団の公益法人化を申請していることを明らかにした。認可がおり次第、私財の一部を移してさらなる基金の拡大を目指す。併せて、慶尚南道の故郷には夫人と共同名義の教育文化財団の設立を申請している。
(2010.3.17 民団新聞)