掲載日 : [2010-04-28] 照会数 : 7975
<民団布施支部>「オリニバン」開講へ NPO法人と連携
[ チャンゴの指導を受けるオリニたち ]
【大阪】韓半島にルーツを持つ小・中学生が自らの基礎学力を向上させつつ、ハングルやチャンゴにも親しむというユニークな「オリニバン(子どもの部屋)」が、民団布施支部会館(東大阪市長栄寺)で5月からスタートする。
東大阪市で外国籍住民に開かれた地域づくりを進めているNPO法人東大阪国際共生ネットワークが企画した。
指導にあたるのは小・中学校を退職した日本人のボランティア教師と在日同胞の講師たち。土曜日の午前中を活用、1時間は国語、算数(数学)、英語の補習学習、残り1時間はチャンゴとハングルの学習が中心。
会館を提供した民団布施支部の許槿一支団長は「日本人の教育者が韓国会館を有効活用して同胞の子どもたちの指導にあたるのは、大阪ではおそらく初めての試み。地域住民との交流に弾みがつくことを期待している」と話す。民団大阪本部文教部の高徹さんも「これまで民団に足を運ぶことの少なかった保護者や子どもたちでも、気軽に参加できるのでは」と期待している。
17日の「体験教室」には保護者を含む10数人が参加した。小学生児童は国語と算数の宿題に取り組み、中学生は英語と数学の補習授業を受けた。この後、民族講師の経験者でもある鄭貴美さん(NPO法人ウリソダン理事長)の指導で楽しそうにチャンゴをたたいた。保護者の一人は、「子どもがチラシを持ち帰って、参加したいというので、私も一緒に参加しました。これで韓国の文化を子どもたちに教えられる。来てみてよかった」と喜んでいた。
本格開始は5月8日から毎週土曜日の予定。費用はおやつ代込みで1カ月2000円(兄弟姉妹は半額)。別途300円で昼食を準備している。問い合わせ先は東大阪国際共生ネットワーク(℡06・6721・6670)、または民団布施支部(06・6782・6401)。
(2010.4.28 民団新聞)