掲載日 : [2010-07-14] 照会数 : 7057
「在日の役割」本に 韓国の経済発展に貢献
[ 祝辞を読む鄭進中央団長(右は共同執筆代表の永野慎一郎大東文化大教授) ]
出版記念会
韓国の近代化に多大な貢献をした在日同胞企業人の記録『韓国の経済発展と在日韓国人の役割』(岩波書店)の出版記念会が6月29日、都内のホテルで開かれた。民団中央本部の鄭進団長や羅鍾一元駐日大使、渡部茂大東文化大学学長、渡辺浩一郎衆院議員、留学生ら約150人が祝った。
鄭団長は「在日同胞の諸先輩が差別や偏見に屈することなく、持ち前のバイタリティーで身につけた技術やノウハウを惜しみなく祖国の発展に投入した。今回の出版でこうした同胞愛や祖国愛に光を与えてくれたことに感謝したい」と述べた。
共同執筆代表の永野慎一郎大東文化大教授は、「韓国が最も貧しかった時代に、在日韓国人は資本や技術はもちろん、インフラ整備や学校建設など、ありとあらゆる貢献を行った。すべて強烈な故郷愛、祖国愛によるものだった。特に済州道では、ミカン栽培と観光の2大産業を興した」と強調、これを契機に後輩たちが埋もれた歴史を掘り起こすことに期待を寄せた。韓国語版もマル・クル・ピンネム社から出版された。
(2010.7.14 民団新聞)