掲載日 : [2010-07-28] 照会数 : 4916
元在日脱北者が交流 1年半ぶりに民団センター主催
東京と大阪で
脱北者支援民団センター(呂健二所長)は、元在日同胞の脱北者とその家族を支援する「交流会」を関東と関西地区に分けて実施した。交流会は一昨年秋以来のこと。関東地区は17日、千葉県に向けて初のバスツアーとなった。家族づれで45人が参加した。
参加者は日本に戻ってまだ2カ月足らずから、すでに10年以上を経た脱北者まで様々。この多くは日本での生活習慣の違いに戸惑い、経済的にも不安定で心の休まらない日々を過ごしている人たちだ。「旅行など夢のまた夢」という脱北者も珍しくなかった。車中では久しぶりに再会した仲間と会話を楽しんでいた。
現地に着くとホテルで昼食を済ませ、近くの鴨川シーワールドまで足を伸ばしてイルカやシャチのショーを楽しんだ。呂所長は、「昨年は諸般の事情から交流会を実施できなかった」とわびながら、「これからは年に2回、定期的に実施していく」と述べた。NPO法人北朝鮮難民救援基金の加藤博代表理事は、「皆さんが幸せになれるよう頑張りましょう」と呼びかけていた。
関西地区の交流会は24日、大阪市内の健康ランドで行った。30人余りが温泉でくつろぎ、カラオケを楽しんだ。
カンパ募集
脱北者支援民団センターは有志からのカンパを募っている。カンパはすべて脱北者支援事業に使われる。郵便口座名は「支援センター」、口座番号は00150‐5‐546257。問い合わせは民団中央生活局(℡03・3454・4916)。
(2010.7.28 民団新聞)