掲載日 : [2010-07-28] 照会数 : 6840
広がるオリニの教室 2校目の「ソダン」開講
【兵庫】在日同胞子弟の民族的アイデンティテイーを保障する場「書堂(寺小屋)」が、神戸市立だいち小学校(野路保正校長、神戸市須磨区)でも開講した。神戸市内では04年から始まった「蓮池オリニソダン」(神戸市立蓮池小学校)に続き、これが2校目。
正式名称は「だいちオリニソダン」。5月から週1回、韓半島にルーツを持つ1年から6年までの同校児童23人がハングルに親しみ、民族楽器、歴史などを学んでいる。
「神戸在日コリアン保護者の会」の金信代表は、市教委に「オリニソダン」の必要性を訴え、開講を働きかけてきた。また、民団兵庫本部(車得龍団長)の権益擁護委員会でも「民族素養を身につける場を設けてほしい」と昨年、市教委に要望書を提出していた。
同校ソダンに在籍登録している児童は現在、小学1年から6年までの23人。蓮池オリニソダンから派遣された3人の講師が指導にあたっている。野路校長は、「子どもたちはとても熱心。真剣な眼差しに感動した。自分のルーツに自信をもってもらえるようにしたい」と喜んでいた。いまでは「ぼくのおじいさんの国は韓国」と校長室に話にくる生徒も見られるという。
毎週土曜日午前10時〜12時。問い合わせは同校(℡078・739・1502)。12月の神戸オリニマダンには蓮池と合同で参加する予定。
(2010.7.28 民団新聞)