【京都】日本海軍の特設運送船「浮島丸」が、寄港中の舞鶴湾で謎の爆沈を遂げてから今年で66年。帰還のために乗船していて犠牲となった524人の徴用韓国人を悼む集会が24日、事故現場を一望できる「殉難の碑公園」で行われた。
主催者の「浮島丸殉難者を追悼する会」を代表して余江勝彦会長が、「事件を風化させず、わが国が過去の過ちと教訓を忘れて、再び同じ道を歩むことを決して許してはなりません」と述べた。献花の列には民団京都本部の王清一団長をはじめとする同胞関係者のほか舞鶴市の多々見良三市長、鄭煥星駐大阪副総領事、朴孟洙韓国圓光大学教授らが加わった。細川律夫厚生労働相も追悼のメッセージを寄せた。
韓国伝統芸術院の金一志さんが「慰霊の舞」を捧げ、参列者全員で浮島丸の沈んだ海に献花し、黙祷した。
(2011.8.31 民団新聞)