掲載日 : [2003-07-17] 照会数 : 9511
高校野球・京都韓学李主将 韓日両国語で堂々宣誓(03.7.16)
[ 甲子園京都予選開会式で選手宣誓する京都韓国学園の李良剛主将 ]
[ 李主将の選手宣誓を見守るアボジ・李鍾源さん(右)とオモニ・金陽子さん ]
[ 入場行進する京都韓国学園のナインたち ]
球場に拍手鳴り響く 高校野球京都大会…京都韓学李主将
【京都】「魂・感謝・感動―オル・カムサ・カムドン」力強い韓国語と日本語のメッセージが京都の西京極球場に響いた―。時折大粒の雨が混じる梅雨空の下、12日に開かれた全国高校野球選手権京都大会の開会式で、抽選会で1番クジを引いた京都韓国学園の李良剛主将が韓国語を交えて選手宣誓した。韓国語を交えた宣誓は高校野球の歴史上初めてのこと。
李主将は宣誓の冒頭に続き、最後も韓国語の「国境と人種と争いを超え一つになる高校野球の感動を、ここ京都から築いていきましょう。ありがとうございました」結んだ。宣誓の右手がおろされた瞬間、スタンドからはひときわ大きな拍手がわき起こった。
スタンドには京都韓学の李愚京理事長はじめ関係者や李鍾源さん金陽子さんの李主将の父母も、一言ひとことを聞き逃すまいと耳を澄ませた。宣誓を聞き終えた両親とも「よく頑張ってくれた」と鳴り響く拍手の中で目頭を押さえた。 宣誓文の骨子は3年生部員全員で考えた。韓半島の平和を希求するかのように、国境と人種と争いを超えた平和を訴えたかったという。
初戦突破
京都韓学は14日、4―3で北嵯峨高校を下し、初戦を飾った。
北嵯峨は昨年秋の府大会優勝校で、甲子園出場経験もある強豪。李良剛主将の従兄弟にあたるエース金将平選手の好投とナイン全員の粘り強い機動力ある攻めが功を奏した。
昨年ベスト16入りしたが、秋の府大会、春の大会ともに初戦で破れており、現チームの公式戦初勝利となった。
(2003.7.16 民団新聞)