掲載日 : [2003-07-17] 照会数 : 4439
民族学校に受験資格 京大が方針決定(03.7.16)
国立大で初
【京都】京都大学(長尾眞総長)は同大学院に続き、学部についても来年度の入試から民族学校をはじめとする外国人学校卒業生にも受験資格を認めることになった。全国の国立大学で初めて。8日の部局長会議で最終的に方針を固めた。
京大では在籍学生らで構成する「民族学校出身者の京大への受験資格を求める連絡協議会」(李度潤代表)から97年以来、度重なる質問書と要望書を受け、検討を学内の「同和・人権問題委員会」に委ねた。
同委員会は検討を重ね、02年9月13日に「歴史責任」「人権」「教育の国際化」という観点から「可及的速やかに外国人学校出身者の本学受験を可能にするための体制の整備を進めるべき」との最終報告をまとめ、長尾総長に提出していた。 全国の国立大学を国の機関から切り離した法人として運営する国立大学法人法と関連5法が国会で成立したこともあり、京都大学の決定は他の国立大学にも広がっていくものとみられる。
(2003.7.16 民団新聞)