掲載日 : [2003-07-17] 照会数 : 5696
オリニジャンボリーは中止−各地で臨海・林間学校(03.7.16)
[ スイカ割りを楽しむオリニ ]
第3回オリニソウルジャンボリーは中止
オリニを対象にした臨海・林間学校が今年も各地の民団で開催される。今年は27地方30カ所で計画されている。夏休みの期間を利用したこれらの企画は、すでに長い歴史をもち、着実に成果をあげており、今年も各地方で交歓が行われる。
最も早い開催は、夏休み入り直後の19日からの神奈川、続いて20日からの宮城、三重など。8月末まで、各地の状況に合わせて計画されている。期間も、日帰りから1泊2日または2泊3日までで、参加しやすい日程が組まれている。
オリニの臨海・林間学校は、子弟の多くが日本の学校に通わざるを得ない状況の中で、少しでも子弟の民族的素養をはぐくみたいと始められたもの。30年近い歴史を持つ地方もある。長く継続しているために、すでにオリニとして参加していた子弟が成長し、今度は後輩オリニを指導する側になっている例も数多い。
費用も、民団が運動方針の全面に掲げる民族教育、人材育成に関わるプログラムだけに、多くの地方が無料あるいは実費だけで対応しているため、父母の負担は重くない。
臨海・林間学校は特に、素直に自分を発露できる小中学生を対象にした地方が多く、同世代の同胞子弟や指導に当たる先輩たちとの交流が、参加したオリニの心に大きな影響を与える場合が多い。
一昨年からは全国のオリニがソウルで一堂に会するオリニ・ジャンボリーが開催されてきたが、今年は開催を決定する時期に新型肺炎(重傷急性呼吸器症候群=SARS)が流行したため、やむなく中止となった。そのため、今年は各地の臨海・林間学校が夏休みを利用したオリニのプログラムとなる。
各地方とも、これまで培った経験をふまえ、オリニらを楽しませながら民族的な素養をはぐくむ企画を準備している。各担当者らは、一人でも多くのオリニの参加をと呼びかけている。
(2003.7.16 民団新聞)