掲載日 : [2003-07-17] 照会数 : 4600
民族教育に半生記 金渙氏が回顧録(03.7.16)
【愛知】「民族教育50時間義務制」の創案者でもある名古屋韓国学校の元校長、金渙さん(79)が傘寿を記念しての回顧録『民族教育半世紀―白民金渙の一生』を出版した。
前半は日本の植民地統治下、満21歳で徴兵されながら「日本の為に死ねない」と命からがら脱出した経緯や、韓国戦争などで何回も死線を超えた体験が生々しい。
後半は文教部派遣教師として当時「民族教育不毛の地」といわれていた名古屋で愛知韓国学園名古屋韓国学校を建設、在日同胞の民族教育に情熱を傾けたこれまでの足取りを振り返った。
このほか、「韓国新聞」などに発表してきた金さんの民族教育理論も資料として収めている。
出版祝賀会は5日、同校修了生が呼びかけて名古屋市内のホテルで開かれた。民団愛知県本部からは崔東佑団長、姜大海顧問ら90人余りが出席した。
(2003.7.16 民団新聞)