掲載日 : [2003-07-30] 照会数 : 1925
<兵庫版>脱北者支援募金スタート 各民団会館が窓口に(03.7.30)
民団中央本部ではこのたび「脱北者支援民団センター」を設立した。日本に戻ってきた元在日同胞の脱北者やその家族の生活を援助するもの。中央本部ではこの「脱北者支援民団センター」の活動を支えるため全国的に募金活動を展開する。兵庫県でも本部・各支部会館の入口に募金箱を設置して誠金を募る。
1959年から始まったいわゆる「帰還事業」では約9万3000人の在日同胞が「北送」されたが、貧困と政治的抑圧から国外に脱出する同胞が相次いでいる。日本にも現在、家族を含め約50人の脱北した元在日同胞が密かに居住しているが、彼らは「北」に残る親族に迫害がおよぶことを恐れ、「脱北者」である事実を明らかにできないため、親族に連絡も取れずにいる。そのため日本社会への適応や言語の習得、就職、住宅入居など生活のあらゆる局面で困難を余儀なくされていながら、これまで何の支援も受けることができずにいた。
(2003.7.30 民団新聞)