掲載日 : [2003-08-14] 照会数 : 5254
韓国学校2校を認定 国立大学受験資格(03.8.15)
文科省が方針…朝鮮学校は「個別審査」
「二重規準」に批判も
文部科学省は来年度から民族学校卒業生に対する受験資格を緩和する方針を決めた。韓国系では東京韓国学校と京都韓国学園が該当し、来年度から学校単位で国立を含むすべての大学について受験資格が認められる。一方、朝鮮学校については個人単位で大学個々の判断に任すという「二重基準」を設けており、一部韓国学校関係者からも批判の声があがっている。
今回の文科省案「大学入学資格の弾力化について―教育の国際化等の観点」は6日の中央教育審議会大学分科会で了承された。
卒業生全員に資格が認められる外国人学校は、英米の評価機関の認定を受けたインターナショナルスクール16校に加え、当該国の正規の教育課程(12年)と同等の学校であることが各国大使館を通じて公的に確認された学校の卒業生としている。
東京韓国学校はもちろん、京都韓国学園についても中・高6年制に日本の小学校での6年間を合わせ12年課程と認めた。このほか中華学校、インドネシア学校、カナディアンインターナショナル、フランス系、ドイツ系の学校などが含まれるという。具体的には文科省告示で指定する。
ただし、朝鮮学校については「本国での位置づけが不明であり、公的な評価を法的に確認することが困難」(文科省高等教育局大学課)なため、大学側の個別審査に委ねている。これは核問題や日本人拉致にからめて自民党内に根強い一部反対派議員に「配慮」したものといえそうだ。
(2003.8.15 民団新聞)