掲載日 : [2003-08-20] 照会数 : 5222
趣向こらし団員の親睦 各地民団でも光復節祝う(03.8.20)
[ コミカルな演技で会場をわかせた支部対抗民族芸能競演(愛知)
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第58周年光復節の15日、各地民団で記念式典が開かれた。今年の記念式典は特に、北韓の核開発の中止を要求し、韓半島の平和を求める集会となり、参加した同胞らからも平和を望む声が相次いだ。
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【大阪】民団大阪府本部(金昌植団長)の光復節式典は15日、同本部会館で開かれ、民団中央本部の具文浩副団長はじめ兪炳宇駐大阪総領事、各支部団員、婦人会員ら800余人が参加した。
金団長は「民団活動を活性化し、高齢化社会の福祉事業としての福祉会館建設に向けて邁進する」と強調した。北韓の核開発阻止へのスローガンを斉唱したあと、吹田や都島など8支部の退任支団長への感謝状が授与された。
午後からは、映画「おばあちゃんの家」が上映され、航空券(ソウル)や豪華賞品が当たる大抽選会が行われた。
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【愛知】愛知県本部(崔東佑団長)の式典も15日、愛知県勤労会館で県内の団員ら1500人、柳洲烈駐名古屋総領事はじめ国会議員らが参加して開かれた。
北韓の核開発即時中止を求める崔団長のあいさつに続きシュプレヒコールで韓半島の平和安定を訴えた。
同本部では3年に1度、14支部がご自慢の出し物を披露する支部対抗民族芸能競演大会が行われた。婦人会の合唱、サムルノリ、扇舞など伝統舞踊など、日頃の練習の成果を披露した。練習を重ねた舞踊に拍手がわき、コミカルな合唱に笑い声がわき起こるなど、手作りの舞台に、参加者も満足気のようす。
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【茨城】民団茨城県本部(姜大錫団長)の式典は10日、県内のふれあいの里を会場に開かれ、例年以上の210余人の団員らが参加した。
同本部の記念式は、全世代の団員が集えるようにと、1部の式典に引き続いてバーベキューやアトラクションが行われている。
今年は、林間学校に参加したオリニと青年会メンバーが、韓国のサムルノリ演奏家から学んだ舞台を披露し、大きな拍手を受けた。
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参加同胞の声…〞戦争の脅威あおるな〟
北韓の核開発阻止へ一丸
核放棄で平和を 李幸作さん(61)=東京都葛飾区=
休戦協定が半世紀も続く状態は世界中で例がない。一日も早く準戦時状態から脱却し、韓半島に真の〞終戦〟をもたらしてほしい。それにはまず北韓が核を放棄することが前提になる。27日からの6者協議は難航が予想されるが、ねばり強い対話努力で北韓を説得してほしい。
対話継続で平和を 楊順圭さん(85)=東京都千代田区=
核問題で北韓は米国と解決すべき問題だと主張している。韓国が止めなさいといっても北韓は耳を貸そうとはしていない。しかし、韓国は決してあきらめず北韓の偉い人と会い、核開発に固執する真意を確認する必要がある。核開発阻止には対話を続けていくことが重要だ。
また災い起すのか 趙良葉さん(65)=神奈川県川崎市=
北韓当局は、韓国戦争で民族に大きな災いをもたらしたのに、今度は核をちらつかせ、戦争の脅威を煽り、それを自己の延命のための取引の道具にしようとするなど、とんでもない。
総連も立ち上がれ 朴容大さん(53)=東京都大田区=
食べることができないために北韓からの脱出者が少なくないのに、戦争の脅威を高める核の開発・保有に力を注ぐのはとんでもない。
総連は、そのような北韓当局に無責任に追従するのではなく、在日同胞の立場から、核の放棄と南北平和確保・協力拡大のための南北対話最優先を訴えるべきだ。
同族悲劇こりごり 許玉姫さん(40)=大阪・八尾支部=
民族同士の戦いは、韓国戦争でいやというほど味わっている。北韓は早く平和に向け目をさましてほしい。
6国協議成功祈る 梁一東さん(45)=大阪・東淀川支部=
北韓は核開発を即刻止め、人道的立場から何が大事なのか考えなければならない。6カ国協議がうまくいってほしいと思う。
世界の流れに逆行 鄭基睦さん(57)=愛知県名南=
北韓の核開発は世界の流れに逆行している。日本では拉致問題以降、さらし者にされている状況だ。早急に核開発は止めてもらいたい。
時代遅れの外交 金明美さん(57)=愛知県瀬戸=
いつまでも「瀬戸際外交」を続けるのか。未だに完全に孤立し、時代が変わったことを分かっていない。
(2003.8.20 民団新聞)