掲載日 : [2003-09-01] 照会数 : 5593
民族学校でも生徒が教員の授業評価(03.9.3)
白頭学院建国小・中・高
授業の質向上へアンケート導入
【大阪】白頭学院は、授業に対する満足度を生徒に5段階で評価してもらうアンケート調査を2学期から小・中・高校の全教職員50人余りを対象に実施する。
これは教師の教え方をあげつらったり、「だめ教師」を特定するのが目的ではなく、教師全体の質的向上を目的としている。
主な質問は授業内容の分かりやすさや教員の話し方・声の適切さ、板書の字の見やすさなど。このほか、生徒自身の授業態度を自ら客観的に評価する欄もあり、全部で8項目程度になる予定。
2学期から試験的に実施するが、詳細はまだ未定だという。
2年前、大阪府私学課の課長が同校で「私立学校の現状と魅力ある学校づくり」について講演。講演の中で大阪の公立学校での導入例を取り上げたことが直接のきっかけとなった。現場の教員にも意見を聞いたところ特に反対意見もなく、導入が決まったという。
同高校の李鐘建教頭は「一般論として教師はともすると教えてあげるという意識に陥りがち。そうではなく、生徒の立場に寄り添った丁寧な授業が求められている。アンケートを魅力ある学校づくりの一歩としていきたい」と話している。
(2003.09.03 民団新聞)