6・25韓国戦争に参戦し、死亡した元在日学徒義勇軍の配偶者が、駐日韓国大使館の行政支援を受け、夫の死の63年後に韓国政府から戦没者遺族として認定された。今後、月々131万2000ウォン(約12万9500円)の年金を受け取る。
戦没者遺族として認定されたのは在日2世の姜善淋さん(85、名古屋市)。韓国大使館が昨年12月9日、「国家報勲処の審議を経て、戦没軍警遺族として最終認定を受けた」と発表した。
姜さんは日本国籍を持ち、自分が年金の受給対象とは知らなかったという。「遅くはあるが、夫の愛国心や犠牲を韓国政府が認めてくれたようでうれしい」と語った。
姜さんの夫、朴大霹さん(当時28歳)は結婚から4年後の1950年9月、「祖国を守りたい」とだけ言い残して戦場へと旅立った。夫妻の間には4歳の長女と生後3カ月の次女がいた。
金さんは共に参戦した夫の友人から「仁川上陸作戦で戦死したらしい」との手紙を受け取ったが、信じなかった。「ひょっとすると夫が生きて帰ってくるかもしれないという希望を持って」2人の娘を育てた。夫の死の事実を受け入れたのは数年前。韓国へ渡って夫の名前がある墓を確認したことから。
(2014.1.15 民団新聞)