民団中央本部の事務総長、副団長、議長を歴任した黄迎満・前在日韓人歴史資料館理事長が宿患のため7日午前6時53分、死去した。享年75歳。通夜は12日午後6時、告別式は13日午前10時より、東京都品川区西五反田の桐ヶ谷斎場「鶴の間」で執り行われる。喪主は長男の黄章浩氏。葬儀委員長は鄭進・民団中央本部常任顧問。
故人は釜山市出身。東京大学文学部哲学科在学中の64年から65年まで在日韓国学生同盟中央本部委員長を務めた。65年に統一朝鮮新聞社(現統一日報社)に入社、80年から88年まで同社常務。76年に民団中央本部執行委員となり、89年から民団中本部事務総長を94年まで勤め、民族社会教育の一環としての「民族大学」開講にも尽力した。94年から97年まで東京韓国学校副理事長。97年から再び民団中央本部事務総長となり、03年から06年には中央本部副団長に。06年から民団中央本部平和統一推進委員会委員長、在日韓人歴史資料館副理事長に。この間同胞社会の将来像提示にも心を砕いた。
09年2月から12年2月までの民団中央本部議長の任期中には規約委員会委員長として民団の第7次宣言・新綱領案作成に重要な役割を果たした。その後、12年4月から在日韓人歴史資料館理事長の職にあったが、体調不良で13年4月に辞任し、療養中であった。
(2014.4.9 民団新聞)