満開の桜が咲き誇り、各地で春爛漫。陽気に誘われ、各地で同胞が花見に繰り出した。天気が変わりやすく、あいにく屋内での開催を余儀なくされたところもあるが、いずれも主催者側の予想を上回る盛況となった。民団の新年度事業はさい先のよいスタートを切ったといえそうだ。
民団神奈川・川崎支部(柳菊子支団長)と婦人会川崎支部(李未京会長)は5日、市内桜本の桜川公園で合同花見会を開催した。
100人以上が参加。満開の桜の木のもとで、弁当と缶ビール、マッコリのほかに婦人会が準備した豚肉、キムチ、韓国餅などを食べながら談笑、カラオケやチャンゴのリズムにあわせて踊るなどして楽しいひとときを過ごした。
川崎区内に居住する自民党の国会議員、県会議員と民主党、公明党、共産党の市議会議員も加わり歓談した。
民団埼玉・川口支部(金英行支団長)は6日、蕨市民公園で花見会を開催し、埼玉県本部からは景民杓団長が参加した。団員は約130人が集まり、キムチやチヂミ、焼肉を食べながら花見を楽しんだ。金支団長はあいさつで「前日の夜から降り続いた雨も上がり、これだけたくさんの団員の方が集まってくれてとても嬉しく思う」と語った。
新定住者と交流
民団群馬本部(朴旋用団長)は団員ばかりか、新定住者にも参加を呼びかけての「春のマダン」花見会。毎年4月に実施しており、同本部の新年度のスタートとなる主要行事の一つだ。じゅうたんを敷き詰めたような満開の芝桜が咲き誇る太田市北部運動公園に70人が参加した。
これまでにも、同行事に参加して初めて民団の存在を知る新定住者が多いという。朴団長は「民団の活動方針や身近な生活情報を知らせる場」として重視している。「今後、この中から民団や青年会を担う人が出てくれれば」と、期待を込めて参加者とスキンシップを図っていた。
この日の花見会には群馬民団ハングル教室に通う日本人受講生も招待を受けて、キムチと焼肉弁当の食事を楽しんだ。公園内を散歩中の市民も「入ってもいいですか」と飛び入り参加していた。
大阪は11支部で
民団大阪・平野東住吉支部(呉行男支団長)の交流会は前日の雨のため、6日、同支部会館で行われた。100人が参加。民団大阪本部から鄭鉉権団長も駆けつけ、「これからも団員との交流を大事にしていってほしい」と激励した。
婦人会支部(姜敬子会長)の準備した弁当やキムチ、ヨモギの餅を味わい、カラオケで自慢ののどを披露した。
この日の民団大阪管内は、八尾、東成、北河内など10支部でも同様の交流会が行われた。
(2014.4.9 民団新聞)