掲載日 : [2003-09-25] 照会数 : 7316
韓学生徒に受験資格 国立大にも大検なしで(03.9.24)
文科省が省令改正
文部科学省は18日、東京韓国学校と京都韓国学校の卒業生に対して、大学入学資格検定(大検)なしで国立大学と専修学校の受験資格を認めると正式に発表した。
ただし、朝鮮学校卒業生については大学と専修学校が個別に審査し、高校卒業者と同等以上の学力があると認められた者としている。
大検を免除されるのは国際的な評価団体の認定を受けたインターナショナルスクール16校、および東京と京都の韓学、東京中華学校など、外国の学校教育制度において位置づけられた教育施設5校。
両韓国学校は他の外国人学校と同様、各種学校扱いのため、卒業生は国立ばかりか公立と私立でも約半数近い大学で入学を制限されてきた。専修学校も同様だった。受験には大検で9〜10科目に合格する必要があった。
これら学校教育法施行規則などの改正内容は文科省が19日、官報で告示した。
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朝鮮学校生対象…広がる個別認定
文部科学省の省令改正に伴い、朝鮮学校卒業予定者に受験資格を認める国立大学が全国に広がっている。
浜松医科大学では同大学の受験を希望している朝鮮学校生に対し19日付で寺尾俊彦学長名の「入学資格認定書」を交付した。すでに東京外国語大学と東京農工大学では受験資格を認めているが、実際に認定書の交付に踏み切ったのは浜松医科大学が初めて。この認定書があれば大検なしでセンター試験の受験が可能。
このほか、19日までに九州大学、熊本大学、京都教育大、高知医科大学(10月から高知大学と統合)、名古屋大学などが受験資格を認める意向を表明している。
(2003.9.24 民団新聞)