第59回顕忠日追念式が6日、東京都港区の韓国中央会館で営まれ、北韓の電撃南侵によって開始された6・25韓国戦争(50年6月〜53年7月)で存亡の危機にさらされた祖国を救おうと自ら参戦した在日学徒義勇軍同志会(李奉男会長)の会員、戦没遺家族と首都圏民団幹部ら200人が参列した。
民団中央本部の呉公太団長は献花後の追念辞で、在日学徒義勇軍の戦死者135人の冥福を祈るとともに戦没遺家族・会員を慰労した。また、4月16日に発生したセウォル号沈没惨事に触れ深い悲しみを表明、犠牲者の冥福を祈った。
呉団長は、北韓政権は韓国戦争休戦後も引き続き「赤化統一」の野欲を捨てていないと批判、「3代世襲独裁を続けている北韓の指導層と、彼らに従う朝鮮総連および一部の従北団体」の反平和・反統一策動を厳しく糾弾した。
同時に呉団長は、国と民族のために命を捧げた殉国烈士と護国英霊に改めて感謝の意を表明するとともに、「自由・民主主義韓国の守護・発展および平和確保・統一推進のために、これまで以上に一致団結して尽力しよう」と呼びかけた。
李丙大使は、追念辞で「在日同胞社会は祖国と運命をともにしてきた私たち民族の誇りであり大切な資産だ」と強調。さらに「同胞の皆さんが最近数年間の梗塞した韓日関係にどのくらいもどかしい思いをしているかよく知っている」と述べ、「韓日間の懸け橋の役割をしている在日同胞の皆さんも、政府と大使館の韓日関係回復のための努力を、ひき続き積極的支援してほしい」と要望した。
参列者は、護国英霊を悼み献花すると同時に祖国の平和守護・繁栄と民主的統一推進への決意を新たにした。
李会長をはじめ同志会会員と遺家族らは追念式後、バスであきる野市の大行寺まで移動し在日学徒義勇軍忠魂碑を参拝した。
(2014.6.11 民団新聞)