【高知】民団高知本部(鄭慶文団長)は2日、県内高岡郡にある「津賀ダム平和祈念碑(四万十平和の塔)」を慰霊のため訪問した。
この記念碑は高知県で「朝鮮人強制連行・強制労働」について調査活動を行ってきた「幡多高校生ゼミナール」が、09年8月9日に建立した。
高さ2・3㍍、幅1・2㍍。ダムの導水路工事で出たと思われる石を300個拾い集め、積み上げたもの。塔の中には無縁墓地で採った土を納めた。積み上げられた石の先端部は韓国の国鳥であるカササギを表現している。
民団は幡多ゼミの担当教員から慰霊活動を引き継ぎ、昨年から現地を訪れている。参加者は「ここに来る度、戦中に強制連行で連れてこられ、故郷に帰ることもなく亡くなった先人たちの苦労に思いを馳せます」と感想を語った。
(2014.7.9 民団新聞)