掲載日 : [2003-09-25] 照会数 : 5492
交流広がるオリニ土曜学校(03.9.24)
=尼崎=
ウリマル学習に力…市民祭向け練習も
パヌル(針)、パクチュイ(こうもり)、ポソッ(きのこ)…。オリニたちの元気な声が聞こえてくる。2学期が始まった。小麦色に夏焼けしたちっちゃな顔がならぶ。
この日集まったのは9人だが、いつもは10数人集まるという。中には宝塚から通ってくるオリニもいる。開校から1年になる。
リーダーでもあり、今学期からウリマルを担当する呉輝邦事務部長(39)は「一人でも多くのオリニが集まれる、楽しいマダンにしたい。来年の新学期までに30人学級が目標」と話す。開校した時から子どもを通わせる金秀美さんは、結婚する前から東神戸で子供会を運営していたスタッフの一人でもある。「やはり子どもの時からの民族教育は大切」と当時を振り返りながら話してくれた。
この後、オリニたちは婦人会が作ってくれたアイスぜんざいをほおばりながら、ソゴ(小鼓)を片手に、地元の市民祭りや10月マダンに向けて一生懸命練習に励んだ。
=神戸=
民族楽器が大人気…今期からクラス増
「次の発表はケンガリにしたいねん」「今日は誰のお誕生会すんの」…。今日も元気いっぱいのオリニたちが集まった。
昨年9月の開校以来、月2回のペースでウリマルと民族楽器のクラスに分けて授業を進めてきた。
幼児と小学生でレベルの差が出はじめたため、今学期から幼・低学年・高学年と3クラスに分け、回数も月3回に増やした。
この日、オリニたちは3クラスに分かれてウリマルの勉強に励み、その後、青年会のお兄ちゃんの指導を受けてチャンゴの特訓。これまでの練習の成果があってか、バチさばきも堂にいったもの。
リーダーの康正亨副団長(37)のこだわりは「ただ教えるのではなく、オリニが持っている可能性を最大限に引き伸ばしたい」こと。
阪神支部の有志からの色鉛筆とスタッフ手作りのカレンダーをお土産に、次の授業を楽しみにしながら帰っていった。
開校から1年、次代を担うオリニたちのマダン(広場)として地域に定着している。
(2003.9.24 民団新聞)