【茨城】民団茨城・中央支部(許順男支団長)は13日、県内の大洗サンビーチで地引き網大会を実施。子どもや孫を連れた団員96人でにぎわった。
これは支部活性化事業の一環。同支部初の大がかりな野外イベントとあって、昨年の「3世代交流会」を大きく上回る参加者となった。許支団長は、「新しい世代を堀り起こすにはありきたりのことではだめだと、地引き網を考えた。思い出に残ってくれればいいが」と喜んだ。
未体験の地引き網に心が躍るのか、ある高齢の女性は「青春時代に戻ったみたい」と笑顔を見せた。「ヨイショ、ヨイショ」と息を合わせ、二手に分かれて引き綱を引っ張った。あまりにも重かったせいか、ときおりため息まじりの「アイゴー」も聞こえた。
沖合から網が見えてくると「魚がはねてるぞ」と歓声があがった。網の中ではたくさんの渡り蟹が踊っていた。特別参加の青丘学院つくばの中学生は手のひらにタコを乗せて大喜び。網の中には小さいながら歓迎されざるサメも。
来賓で民団県西支部の金厚方支団長は「みんなこれまで見たことのない最高の笑顔だ」と語った。民団茨城本部の張仙鶴団長は「去年のおよそ3倍は集まった」と感心した。
子どもたちは午後からスイカ割りや、砂浜で現金を探す「宝探しゲーム」に夢中になっていた。
(2014.7.16 民団新聞)