抗日独立運動家で民団の初代事務総長、第11・12代団長でもある元心昌義士(1906〜71年)の業績を再評価し、平和統一精神を維持継承するための元心昌義士記念事業会が10日、故郷の京幾道平澤市で有志や親族の主導で創立された。
10日は、元心昌義士が中国・上海での「六三亭義挙」(1933年。日本の有吉明・駐中公使暗殺未遂事件)の計画実行犯として逮捕され長崎刑務所での13年間の獄中生活を終えて出獄(45年)した日に当たる。
創立大会には民団中央本部の呉公太団長の代理として丁海龍常任顧問が許孟道常任顧問とともに参席した。
祖国の独立運動に献身した元心昌義士は、解放・南北分断後には「統一を成し遂げなくてはならない」と主張、在日同胞の民族新聞である統一日報創刊にも関わるなど、広く平和統一運動を提唱した。
死後は天安の在日同胞専用墓地である「望郷の丘」第1号埋葬者になった後、77年に建国勲章独立章を受け、現在は国立大田顕忠院に移葬されている。
(2014.10.22 民団新聞)