掲載日 : [2003-10-16] 照会数 : 6101
在日同胞の現状学ぶ 名古屋コリアン・アカデミー(03.10.15)
[ 愛知韓国人会館でスタートした名古屋コリアン・アカデミー ]
高齢者福祉にも視点 12月まで全5回
【愛知】在日同胞の民族社会教育のために開催されている講座制民族大学が11日、民団愛知県本部(崔東佑団長)でスタートした。「名古屋コリアン・アカデミー」は第3期を迎え、県内の団員および韓日関係に関心が深い日本市民ら合わせて60余人が受講した。
愛知韓国人会館を会場にした名古屋コリアン・アカデミーは、12月6日までの全5回の講座で行われる。11日には開校式と初回の講座が行われた。民団愛知県本部の崔団長も駆けつけ「しっかりと学んで欲しい」と受講生を励ました。
初日の講師は、田中宏龍谷大教授。田中教授は歴史認識や日本の対在日外国人政策などについて、様々な角度から語った。
今回の講座には、民団幹部、団員以外にも韓日関係に関心を持つ日本市民も受講している。市内から参加したという同胞は「こういう機会は少ないので」と真剣に耳を傾けていた。
今回の講座は、在日同胞の高齢者ケアや民族教育の現場で活動している同胞も講師に招き、実体験をふまえた講義も含まれている。また愛知県内の朝鮮通信使の足跡を訪ねるフィールドワークも取り入れられるている。
主催側では、全5回の講座で、歴史問題への認識の確立や高齢者福祉、民族教育の現状を学んで欲しいという。
今後の日程は次の通り。 ▽25日=鄭貴美・大阪婦人会ヘルパー講師「在日同胞高齢者のための福祉」▽11月8日=金徳美・北中道小学校民族講師「同胞密集地での民族教育現場からの現状報告と課題」▽16日=貫井正之・名古屋外大講師「朝鮮通信使の足跡を訪ね―岡崎・静岡方面フィールドワーク」▽12月6日=姜英之・東アジア総合研究所所長「北東アジア時代と在日同胞の役割」
(2003.10.15 民団新聞)