健全化委を経営強化委に再編
在日韓国人信用組合協会(韓信協=呉龍夫会長)の第64回通常総会が23日、都内のホテルで開かれた。6会員組合の代表と協会理事あわせて14人が出席、来賓として民団中央本部の呉公太団長、駐日韓国大使館の韓財経官、韓国銀行東京事務所の張廣洙所長、SBJ銀行の晋玉童社長が参席。各議案を原案通り承認した。
呉会長はあいさつで、「各会員組合と民団、韓商連など関係機関の協力で15年ぶりに全会員組合が黒字を記録した。改めて感謝したい」と謝辞を述べながら、「今年度も各組合が緻密なコミュニケーションを取り、相互協力体制を強化しよう」と呼びかけた。
呉団長も「厳しい金融環境の中での全組合黒字は各組合が努力した経営の健全化と効率化の表れであり大変喜ばしい。民団、韓商連、韓信協が三位一体となり同胞経済のさらなる活性化に取り組もう」と呼びかけた。
柳興洙駐日韓国大使(韓財経官代読)は「効率的な経営で同胞中小企業と地域経済発展を支える役割を果たしてほしい」と期待を述べた。
今年度事業計画として、優先出資による自己資本増強、収益力の強化をはじめ、優秀人材の通年確保と職員の育成を図っていく。また、「融資推進ネットワーク」を効率的に活用し、融資強化や営業全般にわたる相互協力体制の確立をめざす。
2010年10月から運営してきた「会員組合経営健全化委員会」は全組合の健全化が必要段階から抜け出したことにより一旦解散、新たに「経営力強化委員会」として再編し、同日、第1回会合を開いた。
このほか、本国銀行在日支店との協力関係を広げていくため、韓信協会員組合理事長と本国銀行在日支店代表との会合を開催し、幅広く連帯を深めていく。
(2015.7.29 民団新聞)