掲載日 : [2015-10-28] 照会数 : 6718
秋天も後押し参加者増加 10月のマダンで韓日交流
[ チャンスンの除幕式(神奈川) ]
[ 観客の注目を集めた仮面劇(島根) ]
民団の秋の主要行事「10月のマダン」が各地で続いている。国交50周年の今年は、韓国文化で友好ムードを底上げしようというところが目立った。国家間の関係はぎくしゃくしていても参加者が例年より増えており、草の根レベルの交流は堅固なことがあらためて証明された。
チャンスン新装
神奈川本部(金利中団長)の「韓日市民交流マダン」は18日、横浜市内の県立三ツ池公園で行われた。神奈川県、駐横浜総領事館との共催。
今年は京畿道と県が友好姉妹提携を結んで25周年。これを記念、同公園内のチャンスンを新しく建て直した。開会式で金団長は、「韓日の交流がよりいっそう進む場所になってほしい」と願いを語った。
県を代表して吉川伸治副知事は「民団と総領事館の人々と手を携え、韓日交流をさらに盛んにしていく」と決意を表明。
ステージでは京畿道民謡やK‐POPコンサートなど多彩なプログラムが続いた。屋台もにぎやかに横浜・川崎・南部・鶴見・湘中・湘西・相模原の各支部と婦人会、青年会が出店した。来場者は1万人と発表された。
茨城本部(張仙鶴団長)は3日、筑波大学で学ぶ韓国人留学生や韓国に留学経験のある茨城大学の日本人学生、新定住者を群馬県磯部ガーデンに招待し、団員との懇親のひとときをもった。参加者は56人。
長寿者には記念品を手渡した。最後、研修会を兼ねて全員で映画「国際市場で逢いましょう」を鑑賞。参加者はみな心が一つになるかのような感動を体験したという。
日韓協と共催
宮城本部(田炳樽団長)は12日、柴田郡村田町のスポーツランドSUGOで「野遊会」を実施した。宮城県日韓親善協会との共催。宮城文化センターの登録者、韓国人留学生を招待、合わせて170人が楽しんだ。
ステージでは青年会OB・OGとオリニが一緒になって農楽を演奏。カラオケ大会になると踊り出す人が続出し、会場はさながらダンスホールの様相を見せた。婦人会宮城本部は手作りのチヂミ、カクテキ、芋煮などをふるまった。
あいさつで田団長、菊地浩県日韓協副会長が、草の根交流への期待と重要性を述べた。
滋賀本部(朴鍾文団長)は18日、草津矢橋帰帆島運動場で運動会。団員ら290人が参加した。男女別に4人1チームで競う支部対抗リレー競技は、応援にも力が入った。総合優勝は33点を獲得した湖西支部、2位石山支部、3位膳所・堅田支部の順だった。最後に加湿器、全自動掃除機ルンバなどの各種景品が抽選で配られた。
島根本部(金吾男団長)は今年の一連の多文化共生交流事業を締めくくるイベントとして17日、県立産業交流会館くにびきメッセの多目的ホールで開催。600人余りが来場した。
会場には「韓国の伝統紙工芸」受講生の作品が展示され、「韓国伝統舞踊講座」で10回にわたって練習してきた受講生の舞台発表があった。
韓国の東海市を拠点に活躍している男性グループによる閑良舞、ヘグム演奏、仮面劇など盛りだくさん。韓国やロシア、ブラジルなど多国籍の飲食物を楽しめる屋台や韓服試着体験コーナーも好評だった。初めて参加した来場者は「こんなに素晴らしいものだとは思いませんでした」「楽しい時間を過ごしました」といった感想を寄せた。
佐賀本部(鄭清俊団長)は25日、佐賀市呉服元町656(ムツゴロー)広場で開催。今年で10回目。会場には若い世代が目立ち、笑顔でサムルノリなどの伝統文化やテコンドの模範演武などを楽しんだ。韓国屋台には人だかりができ、婦人会のスタッフは大忙し。来場者は総勢550人を数えた。鄭団長は開会式で「この場所から今後の韓日友好50周年を発信していく」と力強く宣言した。
(2015.10.28 民団新聞)