掲載日 : [2016-03-16] 照会数 : 5947
在日科協「女性分科会」旗揚げ…研究者の交流拠点に
[ 女性の姿も目立ったポスター発表 ]
在日韓国科学技術者協会(在日科協、張甲淳会長)の新たな専門分科会として2月27日、東京・港区の韓国中央会館で「女性科学技術者分科会」が発足した。
張会長は「男性と違う視点で主体的にやっていただきたい」と期待の言葉を述べた。昨年から推進役を務めてきた洪政國直前会長は、「旗を揚げたままにしてほしい。そうすれば自然と研究者が集まってくるだろう」と見ている。
発足にあたって東海大学の申珠莉教授とともに同会の世話人を務めた千葉大学大学院の 京禄准教授が、昨年参加した世界の女性科学者会議について報告した。
各専門分科会は在日科協の支援を受けながらも自立的に活動している。ただし、在日科協が毎年1回、「異分野の横断的交流」を目的に開催する学術研究合同分科会には出席が義務づけられている。今年の合同分科会には金属材料(東北大学)、電子材料(東京工業大学)、建築(東京大学)など8つの分科会が参加。博士号取得者や博士号をめざす若き研究者44人がポスター発表を行った。
これに先だって「韓国の自動車産業と技術の過去、現在、未来そして日本」(金栄吉・元全南大学教授・同自動車研究所長)と「ガスタービンエンジン用内燃材料の開発」(張炳國工学博士)と題する2つの招待講演があった。
(2016.3.16 民団新聞)