掲載日 : [2016-04-06] 照会数 : 7750
<2016年度地方委・総会>創団70周年企画目白押し
[ 民団大阪の地方委員会 ]
[ 民団鹿児島の地方総会 ]
韓日交流や通信使行列、多文化共生
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関東
▽東京(金秀吉団長、26日=第56回)創団70周年記念事業を成功させることに最重点を置いた。光復節中央記念式典、関東大震災殉難同胞追念式など民団東京が中心となって推進する定例行事はさらなる充実化をめざす。
▽神奈川(金利中団長、26日=第56回)恒例のよこはまパレードに、今年も朝鮮通信使の世界記憶遺産化登録を願い、通信使の衣装で隊列参加を決めた。また、創団70周年記念事業として、実務者の本国研修のほか、議決と監察機関セミナー、ブライダルパーティーの韓国開催を推進する。新副団長に金昌奎氏が承認された。
▽千葉(金鎭得団長、26日=第55回)夏のオリニキャンプを単独開催するのが難しい地方本部を加え、5県で共同開催する。中央に続き、来年は千葉でも創団70周年を迎えるだけに、その準備も急ぐ。活動報告では団員の高齢化に備え、組織基礎体力の増強が強調された。
▽山梨(鄭郁団長、26日=第22回)団費収入を増やし、財政自立を図るのが当面の目標。地方委員から「3機関を含むすべての役員が居住地周辺の団員宅約20軒を分担し、日々の連絡・相談業務を担当したらどうか」との提案があった。
▽栃木(南四郎団長、29日=第66回)県本部所在地の大曽地区自治会とキムチ漬け、韓国映画上映会などで交流を図っていく。県日韓協女性協会との共催イベントにも招待する。南団長は地域社会の発展と住民との友好親善に向かって努力していくとした。
▽茨城(張仙鶴団長、27日=第53回)30〜50代の団員を対象にしたシンポジウムを開催し、民団へのさらなる参加を促していく。また、国交50周年記念として昨年初めて企画した韓国からの留学生と日本人大学生を含む「青年フォーラム」を継続し、「韓日文化交流会」の設立に結びつけていく。
▽埼玉(景民杓団長、18日=第69回)支部活性化へ団員世帯巡回活動を展開する。これと並行、新定住者と日本国籍取得者についても団員として迎え入れるべく働きかけていく。特に新定住者については、6月と11月にセミナーを実施。次世代においては青年会・青商・壮年層を網羅した本国体験セミナーの実施など。
▽西東京(全實団長、27日=第64回)西東京韓国会館の耐震化とエレベーター設置に向けて建設委員会を立ち上げる。次世代育成では今年もオリニ夏季学校を実施。西東京日韓親善協会の再建も予定している。
▽群馬(朴旋用団長、26日=第52回)中央の創団70周年記念事業に合わせ、群馬としても創団メンバーの功績を称える。組織強化のための戸別訪問はこれからも継続。日本国籍を取得した同胞や民団と疎遠になりがちな新定住者にも広く民団の存在を広報していく。特に西毛地区の活性化が重点。
▽静岡(姜再慶団長、13日=第61回)来年の静岡本部70周年を前に戸別訪問活動を展開し、新定住者、日本国籍同胞を含む全在日同胞を糾合し、組織の改革・強化をめざす。次世代事業では「親子文化スクール」、臨海・林間学校、「冬季の集い」の充実を図っていく。
▽長野(朴永大団長、第68回=27日)「民団長野生活情報センター」を新設するのが方針の柱。このほか、韓国から山岳観光で訪れる旅行者には必要な情報を提供していく。報告では民団が懸け橋となり、県知事の韓国公式訪問が実現できたことが強調された。
▽新潟(金慶昭団長、第52回=28日)新潟も今年が創団70周年。県日韓協とも協力して市民交流祭を計画している。夏休みには次世代ワークショップを行う。
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東北
▽宮城(田炳樽団長、26日=第60回)15年度は「新定住者と共に」を念頭に、多数の事業を推進してきた。その成果の一つが民団と新定住者がスクラムを組んだ「ハングル学校宮城」の運営だ。いまや、次世代育成事業の柱となっている。16年度も韓日友好・共生促進、次世代事業、同胞大統合事業などが方針の柱。駐仙台大韓民国総領事杯サッカー大会には韓国から花峯サッカーチームを招待する。
▽北海道(任泰洙団長、23日=第55回)本部役員研修、オリニウィンタースクール、婦人会を中心とするさっぽろ雪まつり国際雪像コンクールへの支援などが方針の柱。
▽青森(趙重憲団長、24日=第52回)活動報告では、夏のオリニ林間学校は40代を中心に組織した「青年会」が運営の中心的な役割を担ったことが報告された。指導者を含めた参加者は総勢52人に上った。総会終了後、韓国の対北政策や国会議員選挙で約1時間、意見を交換した。
▽山形(車寿鎔団長、28日=第22回)韓国から嫁いできた新定住者らが寄り集える場所をつくっていく。韓日友好促進事業として、伝統音楽を通じた市民交流会も企画している。昨年はヘイトスピーチ規制に向けた意見書が山形市議会で採択された。山形で民団の要望に基づく議会採択は地方参政権を含めて初めて。
▽岩手(申百団長、24日=第22回)岩手も来年、本部結成70周年を迎える。申団長は「次世代育成に集中しなければならない」と強調。活動報告では、日韓親善県議会議員連盟が訪韓し、京畿道議員と交流したことが成果として報告された。これは民団が懸け橋となったもの。
▽秋田(呉英燮団長、25日=第21回)戸別訪問による組織活性化、オリニ林間学校を通じての次世代育成、韓国料理講習会や講演を通じての韓日友好親善が主要方針。ヘイトスピーチ規制に向けた地方議会対策にも力を入れる。
▽福島(金仁河団長、25日=第61回)漸増している新定住者が民団に参加し、将来的に役員を担える環境づくりをめざす。まず、既存団員との話し合いの場を設け、相互理解を深めていく。東日本大震災で被災した同胞に対する状況把握を引き続き継続していく。
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中北
▽愛知(鄭博団長、27日=第64回)ブロック別支部合同の内部研修会を3年連続して開催し、組織力量強化と参加者増加につなげたと評価した。今年度はコリアンフェスタあいち(10月のマダン)を開催する。地方委員と地方代議員数の調整では、地方委員を91人から96人へ増員する代わりに、地方代議員を101人から78人に削減することで合意した。
▽岐阜(董勝正団長、11日=第72回)経費節減に努め、「会館増築特別基金」としてプールしたのをはじめ、昨年、飛騨支部を再建した。今年は4月の観桜会開催、韓日親善訪韓団の派遣のほか、「これからも婦人会の協力のもと、地域に根ざしたさまざまな行事を展開していきたい。青年会の再建もめざす」と董団長は抱負を述べた。
▽三重(殷慶基団長、27日=第58回)「三重県法律相談」を「みんだん三重生活相談センター」として6月をめどに再編・発足させる。長寿者祝賀会は9月中に目標100人で開催する。本部会館修繕事業は、行政から地域住民の一時避難場所としての使用要請もあり、それに応えていく。
▽石川(金沂秀団長、26日=第3回)韓国の全州市を訪問し、韓日子供サッカー親善試合を計画している。その他、ヘイトスピーチ関連の研修会を開催する予定だ。
▽福井(尹鐘鎭団長、25日=第64回)ヘイトスピーチ根絶に向けた地方議会意見書採択と、地方参政権の対内研修及び啓発活動に努めることを決めた。福井市と韓国の麗水市の両サッカー協会が主催するオリニフットサル親善試合を開催することにした。
▽富山(金仁団長、27日=第5回)昨年創設した「みんだん生活相談センターとやま」の活用をはじめ、母国訪問旅行や北陸3県婦人会研修に対する支援を決めた。
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近畿
▽大阪(鄭鉉権団長、26日=第62回)鄭団長は「みんながゆずりあいを強調して一つになることが大事。心を一つに同じ方向に向いて進むことを、これからもお願いしたい」と呼びかけ、健全な団務運営に向けた規律を保持できる指針作りにも、力を入れていくとした。今年度活動方針は、10月に全員参加型の運動会・ハンマダンの開催、近畿地協合同のブライダル開催、ヘイトスピーチ根絶に向けた意見書採択の積極的活動などに力を入れる。
▽兵庫(李圭燮団長、27日=第58回)創団70周年を期して組織活性化に全力を注ぐことを前提に、各政党との「政策懇談会」を継続開催し、大阪市に次ぐヘイトスピーチ根絶に向けた条例制定実現に努力することを決めた。また、「新入管法」に制度が変わっても、次期更新案内が在日外国人へ永続的に送られるよう、関係自治体などに働きかけていくことにした。
▽京都(河相泰団長、26日=第65回)韓日国交正常化50周年を記念して、京都コリアンフェスティバルを開催し、朝鮮通信使再現行列を実施した。約7000人の同胞や市民が参加し、共生の一幕をつくった。民団近畿合同ブライダルパーティーにも154人が参加するなど盛況だった。「みんだん生活相談センター京都」を設立した。今年度は在日同胞現況調査事業に着手するとともに、朝鮮通信使の京都再現行列を実施する。
▽奈良(黄泰寿団長、27日=第61回)支部活性化事業として5支部で団員・一般同胞向けのフィールドワーク、料理教室、日本経済人との交流会、次世代向け歴史セミナー、韓国伝統芸能公演を実施した。オリニ事業では、キムチ教室、トック教室、サマーキャンプ、ハイキングなどに取り組んだ。
▽滋賀(朴鍾文団長、27日=第57回)中央の創団70周年を迎え、戸別訪問活動を取り入れるとともに、組織委員会を構成し、支部統廃合問題を検討することにした。人事では副団長に金東凡氏、監察委員に李和夫、劉晴美の両氏を補選した。
▽和歌山(権逸団長、27日=第54回)昨年結成した野球チーム「和歌山民団レッドタイガース」が、今年も韓国チームとの交流試合を光州市で6月に開催する予定だ。この活動を通じて、地域定着型の韓国、日本、その他の民族も含めた交流活動を推進していく。また、近畿産業信用組合への積極加入を働きかけていく。
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中国
▽広島(沈勝義団長、19日=第57回)広島原爆投下70年の昨年、被爆70年冊子を発刊し、韓国人犠牲者慰霊祭を拡大して開催したことが強調された。新年度は市民との交流拡大や次世代育成事業強化など。
▽岡山(宋燦錫団長、26日=第55回)ヘイトスピーチ問題への積極対応、オリニサマーキャンプのほか、県内韓国人留学生との交流、自治体とのタイアップで団員向けプレミアム健康診断の推進を決めた。
▽鳥取(薛幸夫団長、19日=第35回)人権シンポジウムの継続開催、10月マダン、韓日親善活動の継続のほか、人気の韓国語講座に上級クラスを新設する。
▽島根(金吾男団長、5日=第1回総会)ヘイトスピーチ根絶へ今年も幅広く地道な活動を展開する。韓国伝統舞踊、韓国映画上映会、韓国語スピーチ、カラオケ大会、親善ツアーなど多文化共生事業も継続。
▽山口(姜昌憲団長、27日=第56回)次世代リーダーワークショップを中国地協合同で開催する。同胞婚活事業の継続や朝鮮通信使の世界遺産登録実現へ縁地連都市として積極的に参与していく。駐下関韓国名誉総領事に任命された山本徹氏(西中国信用金庫会長)の祝賀会と激励会も開催する。
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九州
▽福岡(呉政夫団長、26日=第61回)『民団福岡70年史』の制作に着手する。朝鮮通信使の世界遺産登録へセミナーを開催。同胞結婚適齢者の婚活パーティー継続と次世代育成も積極的に展開する。
▽長崎(金亨道団長、27日=第60回)次世代育成を最重点。オリニキャンプは単独と佐賀との合同と2回開催しオリニジャンボリーへの参加拡大へリンクさせる。また、中学・高校・大学生対象の次世代母国サマースクールは参加費を補助する。
▽佐賀(鄭清俊団長、27日=第62回)創団70周年記念「ふれあい交流マダン」のほか、韓日市民交流文化講座なども開催する。夏季オリニ交流事業は長崎と合同で。本部会館の改修にも着手する。
▽大分(韓一男団長、28日=第63回)好評だった移動型生活相談センターを継続するほか、オリニ夏季キャンプも力を注ぐ。
▽宮崎(李昌永団長、26日=第24回)昨年、韓日友好親善のディナーショーに約300人参加したことが強調され、ハングル講座をメーンにした地域社会との交流事業で韓日友好親善を強化する。ヘイトスピーチ根絶への署名活動も積極展開する。
▽熊本(邊誠淵団長、27日=第53回)昨年度、ヘイトスピーチ根絶の要望活動によって10自治体が意見書を採択したことが強調された。オリニの集いを継続していくほか、韓日交流活動も拡大する。
▽鹿児島(金範哲団長、20日=第22回)鹿児島市との協力関係が整いつつあり、韓国料理競演大会や韓国語スピーチ大会、サムルノリ公演などを計画。無縁墓参拝や朝鮮人特攻隊犠牲者への慰霊事業などを積極的に展開する。
▽沖縄(金仁洙団長、13日=第10回)参加者も多く好評の韓国語弁論大会を継続開催するほか、昨年初めて試みた韓国フェスティバルも多彩なプログラムを企画する。また、韓国人旅行者のサポートも継続。
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四国
▽香川(韓大圭団長、27日=第1回総会)韓食フェスタやサムルノリ公演で団員間の親睦を深めた。今年度も同胞大統合のための花見、1世同胞慰勞会やK‐POPコンサートを開く。また、韓国語講座やヘイトスピーチ意見書採択を重点的に推進する。
▽愛媛(梁一國団長、30日=第67回)昨年は「未来創造フォーラムin愛媛」で中央や他県本部の幹部らとともに県内全域の戸別訪問を実施し、組織再建への第一歩を踏み出すことができた点を高く評価した。今年度は会館の民団所有を明確にする公正証書の作成と財政確立に繋がる事業を展開する。
▽高知(鄭慶文団長、21日=第9回)県と高知市をはじめ、7市議会と3町議会がヘイトスピーチ関連意見書を採択した。「四万十慰霊の塔」を慰霊訪問し、清掃活動も手掛けた。オリニ事業は6月、9月のキャンプと12月の集いにのべ約50人を集めた。今年度は戸別訪問を通じた団員の発掘とオリニ事業を継続推進していく。
▽徳島(姜盛文団長、27日=第2回)県議会と徳島市議会をはじめ、阿南市と美波町でヘイトスピーチ意見書を採択した。また、不遇同胞慰労事業では、約50世帯を対象にコメを贈り、民団からの来訪が喜ばれた。新年度は子どもテコンド教室の開催や日韓交流事業「神戸歌大会」、フットットサル大会で同胞間の交流を図ることを決めた。
(2016.4.6 民団新聞)