掲載日 : [2003-12-03] 照会数 : 3752
民団幹部・ソウルで統一問題研修 脱北者との対話も(03.12.03)
【ソウル】全国の民団幹部を対象にした統一問題に関する研修会が11月24日から27日までソウルの統一研修院で開かれた。
盧武鉉政権誕生後初めての同研修会には全国各地の民団幹部75人が参加。統一部や外務部関係者らから政府の対北包容政策や南北関係の現状についての講義を受けた。 参加者は、南北交流協力の現況と展望、朝鮮総連の動向などについても学び、板門店も訪問した。特に脱北者(2人)との対話では、食糧難にあえぐ北韓住民の生活や日本からの北送同胞の厳しい状況、北韓の結婚や祭事の事情などを聞いた。
民団中央本部の黄迎満副団長は、最終日の特別講演で「韓半島の平和定着のため、汎民族的な立場から北韓の核問題と拉致問題の解決に取り組むとともに、日本社会の保守化と排外主義的な風潮を断ち切るため、強い意志を持って各種運動を進めてほしい」と呼びかけた。増加傾向にある総連同胞の受け入れについても、「同じ歴史性を持つ同胞として愛情を持って接し、受け入れに積極性を発揮して欲しい」と訴えた。
(2003.12.03 民団新聞)