掲載日 : [2003-12-03] 照会数 : 3927
千葉と兵庫で民団の『歩み』発刊 (03.12.03)
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「建青発祥の地」改めて明らかに
【千葉】民団千葉県本部(朴昇浩団長)はこのほど、47年の結成から今日まで56年間に至る千葉での在日韓国人社会の歩みをまとめた『千葉民団半世紀―新たな歩みのために』(A4版438㌻)を発刊した。
在日同胞が千葉県に定住するに至った歴史的経緯や民団の結成と歩みについても当時の資料にあたり、証言で裏付けながら丹念に掘り起こした。本書の編纂を通じて、「建青」発祥の地が千葉県の館山であったことがあらためて明確になった。千葉が民団発祥の地とされるゆえんだ。
11月29日には市内のホテルに千葉県日韓協、千葉市日韓議連のメンバー多数が駆けつけ、出版記念祝賀会が開かれた。民団中央本部からは金宰淑団長と具文浩副団長が出席、200人近い関係者にぎわった。
席上、朴団長は「21世紀を生きる子弟に過去の歩みを振り返ってもらいながら、これからを生きるうえでの道標にしてほしかった」と刊行の動機を語った。
編纂委員長を務めた羅正相同本部常任顧問は「今日の民団社会の基礎を創った功労者の足跡を忠実に記録するようにした」と述べた。
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阪神大震災時の救援活動克明に
【兵庫】民団兵庫県本部(白永煕団長)はこのほど、『民団兵庫55年の歩み』(A4版447㌻、編纂委員長=具模俊前団長)を発刊した。
兵庫県における民団と在日韓国人の歴史を網羅したもの。余部鉄橋や山陰線など解放前の韓国人による鉄道工事や土木工事に従事した同胞に関する資料など兵庫もおける同胞の活動が記録されている。
また、95年の阪神淡路大震災時における民団の救援活動も克明にとらえられるなど、地域における同胞史となっている。
(2003.12.03 民団新聞)