掲載日 : [2017-03-08] 照会数 : 7345
難局克服へ大同団結を…各地民団で第98周年3・1独立宣言記念式
[ 「3・1」中央式典で万歳三唱する参加者たち ]
日本の植民地支配下だった1919年3月1日、韓半島全域で200万人以上の民衆が「大韓独立万歳」を叫び、植民地統治に反対した。「己未3・1独立宣言」が宣布された「3・1独立運動」から98年を迎えた1日、全国各地の民団で記念式典が開かれた。参加者は人種差別を扇動し、在日同胞の生命と生活を脅かすヘイトスピーチを根絶させるため全力を尽くすなど4項目の決議文を採択した。
ヘイト根絶など4決議採択
韓国中央会館(東京・港区)で開かれた東京本部主催の中央式典には、民団中央、東京本部の団員や傘下団体の婦人会、青年会、学生会員ら約180人が参加した。
東京本部の金秀吉団長は開会辞を通じて「二度と悲劇的な歴史が繰り返されないよう、韓民族としての民族主体性を正しく確立し、大韓民国の無窮の繁栄と祖国の平和統一に積極参与すると同時に、未来志向的な同胞社会構築のために在日同胞大統合にまい進しなければならない。韓国は現在、厳しい状態にあるが、これまでも数々の難局を克服してきた。今回も必ずや乗り越えることができると確信している。困難な時期ほど3・1精神に立脚し、みなが一つになって困難に打ち勝とう」と呼びかけた。
呉永錫副団長が「己未独立宣言書」を朗読した後、黄教安大統領権限代行首相が記念辞を通じて(李俊揆駐日大使代読)「韓日両国の未来志向のパートナー関係の出発点で必要条件は、正しい歴史認識と未来世代の教育だ。政府は確固たる原則を持ち、歴史問題に断固として対応する。日本政府も歴史をありのまま直視し、未来世代の教育と過去の過ちを反省することに一貫して取り組まなければならない」と述べた。また、慰安婦問題については、「両国は慰安婦被害者問題をめぐる韓日合意の趣旨と精神を尊重しながら実践しなければならない。被害者の過去の苦痛と傷が癒やされ、名誉と尊厳を回復できるよう両国がともに努力しなければならない」と強調した。
李大使は記念辞で「在日同胞社会の民族大団結に着手しなければならない。身分や思想を超えて、民族の未来と繁栄のために、ヘイトスピーチに抗い、次世代のために相互が同胞社会をけん引していけば、未来は開ける」と提起した。
中央本部の呉公太団長は「釜山の慰安婦少女像によって、韓日関係が困難な状態に陥っている。在日同胞の安全と繁栄のためにも、韓日友好関係の改善と持続的な拡大が不可欠で、ヘイトスピーチは必ず根絶しなくてはならない」と訴えた。
南照男議長が1,3・1精神を継承し、韓民族の主体性を確立し、祖国の繁栄と平和統一に積極的に参与する2,韓日友好増進の懸け橋的な役割を果たし、両国間関係の改善と持続的な拡大に力を注ぐ3,次世代育成と同胞社会の大統合を一層促進させ、新たな時代に対応した組織力量の強化に尽力する4,人種差別を扇動し、在日同胞の生命と生活を脅かすヘイトスピーチを根絶させるため全力を尽くすとの決議文を朗読し、満場一致で採択された。
続けて青年会東京本部の鄭昇栄会長の主導で、「民族主体性を確立しよう」「同胞社会大統合に全力を尽くそう」「ヘイトスピーチを根絶しよう」と全員が大会スローガンをシュプレヒコールした。
(2017.3.8 民団新聞)