掲載日 : [2017-04-26] 照会数 : 7242
<松本空港>3年半ぶり海外観光客…韓国からチャーター便
[ 韓国からの観光客を太極旗で歓迎 ]
民団長野の支援実る
【長野】韓国からのツアー客ら115人を乗せた大韓航空の国際チャーター便が20日、松本市の県営松本空港に到着した。海外からの観光客を迎えるチャーター便の就航は2013年9月のロシアを最後に途絶えていた。これがおよそ3年半ぶり。
空港には太田寛副知事や松本、塩尻、安曇野市の各副市長、民団長野本部の役員、日韓協松本広域支部の関係者、県議会議員、県職員ら約70人が出迎えた。
大韓航空のチャーター便は仁川空港を出発し、午後0時半過ぎに松本空港に到着した。入国手続きを終えたツアー客が空港ターミナルビルロビーに姿を見せると、出迎えた人たちがハングルと日本語で「ようこそ長野県へ」と記した横断幕を掲げ、太極旗の小旗を小刻みに振って歓迎した。太極旗は民団側が用意した。観光客は2グループに分かれてバスに乗り込み、国宝松本城や諏訪大社などを巡る信州観光に向かった。
阿部守一知事が韓国を公式訪問したのは15年8月。このとき、ソウル市長、江原道知事、アシアナ航空社長との表敬訪問をセッテイングしたのは民団中央本部の呉公太団長だった。民団長野本部からも幹部役員が随行。同年12月には民団長野本部が「韓日国交正常化記念事業‐韓国の歌謡の夕べ」を開催して韓日親善ムードを盛り上げた。
16年には長野市とソウル市、江原道との間で行政間交流がスタート。県日韓親善促進議連と江原道議会議員との間でも往来が活性化した。県側は松本空港の国際化と韓国定期便の必要性を訴え、江原側も平昌オリンピックをアピールしてきた。
県は昨年6月、同空港の国際化(国際定期便就航)に向けた「発展・国際化に向けた取り組み方針」を決定し、東アジアをターゲットに「国際チャーター便の就航に取り組んできた。年間100便の就航が目標。
(2017.4.26 民団新聞)