掲載日 : [2017-05-24] 照会数 : 10275
<韓商連>統合そして未来へ「結束こそ飛躍の力」…創立55周年祝う
[ 記念式典であいさつする金光一会長。右は朴義淳代表理事 ] [ 定期総会では、この1年の活動を総括 ]
昨年統合した一般社団法人・在日韓国商工会議所(韓商連)の創立55周年記念式典と祝賀会が19日、東京都内のホテルで開催され、全国の地方韓商や民団関係者のほか日本の政経人士も多数が列席、約500人が華やかに55年の歩みを祝し、同胞商工人は新たな団結を誓い合った。
金光一会長は「数年にわたり紛糾していた韓商連は昨年、全国の同胞商工人が見守る中で統合を果たした。過去の曲折を捨て、未来に向けてともに歩む決意をした」とふり返りながら、「55年の歴史を重んじ、今こそ未来志向の団結が求められている。在日韓国人商工人と在日同胞社会の団結、さらに日本と我々在日韓国人の団結の契機にしよう」と呼びかけた。
呉公太民団中央本部団長も「在日韓国商工人の歴史は全てが順風満帆だったわけではない。日本経済の成長と共に在日の経済が発展した豊かな時代があった一方、バブル崩壊とともに安定成長期が終焉するなど、様々な局面に遭遇してきた」と指摘。
「しかし、韓商と在日商工人は常に結束を固め、あらゆる困難を力強く乗りこえてきた。だからこそ、今日のたくましい姿と結束がある」と韓商の歴史を称え、「昨年の民団70周年の未来創造メッセージで発信したように、国籍、在留資格、世代など属性が多様化している在日同胞のニーズと要望に応えながら、同胞社会の統合をめざすことが本年の最大の目標だ。そのためにも韓商の積極的な支援が欠かせない」と協力を求めた。
李俊揆駐日韓国大使は「同胞商工人の経済基盤強化と同胞社会の発展、そして祖国と地域社会への貢献をめざして設立された韓商連はこれまで、本国と在日同胞経済人はもちろん、日本経済人との橋渡し役として大きな役割を果たしてきた。そのような初心の姿勢を常に堅持しつつ、在日同胞経済活動の求心点であるよう積極的かつ創造的な活動を期待している」と激励した。
式典では歴代会長に感謝状が贈られたほか、昨年、統合を記念して新設された韓日の懸け橋として貢献した人士を表彰する「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に日本経団連の榊原定征会長が選ばれ、記念牌と表彰状が手渡された。
また、日本バリアフリー協会の貝谷嘉洋会長と昨年の熊本地震で本部会館が半壊した民団熊本本部にそれぞれ100万円が伝達された。
式典後の祝賀会では日本の吉幾三と韓国の金秀姫による歌謡ショーが行われた。
■□
<定期総会>事業方針など決定
地方韓商の連携強化
55周年式典を前に韓商連は第55期定期総会を開き、統合から1年の活動を総括するとともに、新年度事業方針や予算を決めた。
総括報告では「昨年、約5年余りの混乱に終止符を打ち再びひとつになった。そして民団の傘下団体にも復帰し韓日両政府からも認定、認可された」とし、「在日同胞経済人の事業発展に貢献することこそが本会に求められている役割。民団、韓信協、青年商工人、そして韓日関係機関と連携を図り活動基盤を強化していく」と強調した。
新年度方針は組織の関係強化へ1,役員間の連携と協力強化2,韓商連と地方韓商の連携強化3,地方韓商間の連携を強化していく。また、組織機構の再整備と委員会活動の充実に向けて組織総務、広報、渉外、事業、財政、地方韓商支援の6分科委員会の活性化を図っていく。
総会ではまた、今年4月に再建した三重韓商の韓商連入会を満場一致で承認した。
(2017.5.24 民団新聞)